問題集・参考書

「全レベル問題集 英文法」の問題数や特徴まとめ

全レベル問題集英文法-サムネイル

「全レベル問題集 英文法」の全レベル問題集英文法の問題数や特徴、使い方についてまとめました。レベル別になっているのが最大の特徴ですが、私はあまりオススメしません。

結論から言うと、他にもっと良い教材があるんですよね。なのでこの教材はあまり出番がなさそうです。

 

「全レベル問題集英文法」の難易度

それぞれのレベルは以下の通りです。

  • 全レベル問題集英文法1:高校基礎〜大学受験準備
  • 全レベル問題集英文法2:大学受験基礎〜センター
  • 全レベル問題集英文法3:私大標準(日東駒専、産近甲龍)
  • 全レベル問題集英文法4:私大上位(GMARCH、理科大、成城成蹊)
  • 全レベル問題集英文法5:私大最難関、国公立大(早慶上智、関関同立、旧帝大)

大学入試の英語では上位校になればなるほど単独での文法問題は減っていきますが、長文問題の中で出題されることはあります。

それぞれのレベルに応じて掲載されている問題タイプなどが異なるので、以下で詳しくみていきます。

 

「全レベル問題集英文法」の問題数

それぞれの問題数はこんな感じです。

全レベル問題集英文法-問題数表

どのレベルも約300問ですね。文法問題のみの問題集としては十分な量と言えます。「基本のチェック」「押さえておきたい」などについては以下で詳しく説明します。

また、5だけ構成が大きく異なるために合計問題数が合わないですが、それについても後述します。

 

「全レベル問題集英文法」の特徴

全レベル問題集英文法-特徴表

全レベル問題集はそれぞれのレベルに応じた構成になっています。特に「5」は大きく構成が異なります。

 

基本のCheck

全レベル問題集英文法-基本のcheck

全レベル問題集英文法は文法別になっていますが、各文法の最初にCheck問題が3問ずつあります。

Checkは基本中の基本問題で全レベル問題集英文法①の最初の方は中学基本レベルの問題も多いです。言ってみれば本書におけるレベル1の問題ですね。

とは言え、この部分だけで中学内容の文法をしっかり復習し身につけることはできないので、確認程度の使い方しかできないですね。

 

押さえておきたい○題

全レベル問題集英文法の特徴-押さえておきたい

Checkがレベル1だとするとここはレベル2の問題です。確実に正答しておきたい、という問題です。

全レベル問題集英文法1〜4では各文法項目に10〜15題あります。

全レベル問題集英文法1では4〜5題と少なめですが、これは上位校になるほど文法問題単独での出題が減っていくからですね。

 

差がつく○題

全レベル問題集英文法の特徴-差がつく

各文法項目ごとに「差がつく15題」のような項目があります。

ここは本書におけるレベル3の問題です。少し難易度が高いので差がつきやすいところですね。

ここも「押さえておきたい○題」と同様に、問題集のレベルに応じて問題数が異なります。やはり全レベル問題集英文法5では問題数が少ないです。

 

ランダム

全レベル問題集英文法-ランダム

全レベル問題集英文法1と2の最後には「ランダム20」、全レベル問題集英文法3と4の最後には「ランダム30」という項目がそれぞれあります。

ここは文法問題がランダムに並んでいるので、実力が問われるところですね。

 

下線部正誤問題があるのは3〜5だけ

大学入試の文法問題としては主に以下の種類があります。

  • 空所補充
  • 語句整序
  • 下線部正誤

 

空所補充はどのレベルも共通で全て4択です。ほとんどは語句を選択するものですが、たまに英文を選択させる問題もあります。

語句整序の多くは部分語句整序ですね。

 

下線部正誤問題は比較的上位の大学で出題される問題です。なので全レベル問題集英文法3〜5だけに掲載されています。下線部がいくつか設定されていてその中から間違っている部分を選ばせる形式がほとんどです。5では「誤っている部分はない」という選択肢もあるので難易度が高めです。

 

出題傾向

全レベル問題集英文法の特徴-出題傾向

3〜5には目安となる大学の出題傾向分析が掲載されています。大学ごとに出題傾向が大きく異なることがわかるので、受験校が決まっていない人や大学入試について詳しくない人は読んでみるといいと思います。

 

全レベル問題集英文法5だけ構成が大きく異なる

5だけは構成が大きく異なり、以下のように3部構成になっています。

  • 1部:文法項目別問題(合計138題)
  • 2部:設問形式別問題(合計104題)
  • 3部:長文融合型の文法応用問題(合計65題)

1部は全レベル問題集英文法1〜4と同じです。

 

2部は以下のような設問形式別になっています。

  • 空所補充:25題
  • 語句整序:25題
  • 下線部正誤:25題
  • その他:29題
  • 合計:104題

 

3部は長文融合型の文法問題です。この部分が特に難関校向けで、例えば「頻出英文法・語法問題1000」にはない部分ですね。個人的にはこの3部をもっと多くするか、増量して別冊にしてもいいかなと思います。

3部はさらに以下のように分かれています。

全レベル問題集英文法-第3部-長文空所補充問題 全レベル問題集英文法-第3部-長文語句整序問題 全レベル問題集英文法-第3部-長文下線部正誤問題
  • 長文空所補充:長文3題(文法40題)
  • 長文語句整序:長文2題(文法10題)
  • 長文下線部正誤:長文題(文法15題)
  • 合計:65題

 

発音・アクセント問題はない

全レベル問題集英文法はどのレベルでも発音・アクセント問題はないです。

自分が受験する大学の入試問題の傾向に発音・アクセント問題があるかどうか調べておきましょう。

 

スモールステップで学びたい人は使ってもいいかも

「分厚い問題集をやるのは無理!」という人はこの教材を使っても良いかもしれないです。1冊あたりの問題数は300問程度なので、1日30問やれば10日で1周できますからね。

でも、すでに書いた通り体系的な学習がしにくいですし、複数冊使うとお金もかかるので、私はあまりオススメしません。

 

「頻出英文法・語法問題1000」の方が良い

全レベル問題集の最大の特徴はレベルに応じて使い分けることができるというところですね。

ただし、そのせいで「体系的に学びにくい」という弱点もあります。

例えば動詞まわりの文法知識が5つのレベルに分散しているので、動詞を体系的に学ぶには向いていないです。

ということで、全レベル問題集英文法は「問題集」と割り切って使った方が良いです。体系的な文法理解が必要になってくる上位大、例えば全レベル問題集英文法4以上の大学を目指す人にはオススメしませんが、必要に応じて5の長文融合型の問題だけやるというのはアリだと思います。

 

私大でGMARCHや関関同立以上、もしくは国公立を目指す人は「頻出英文法・語法問題1000」や「Vintage」を使うことをオススメします。それなら1冊で済むし。

「頻出英文法・語法問題1000」 「Vintage」の詳細は以下の記事をご覧ください。

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