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「Vintage」はこう使え!問題数、特徴、使い方を徹底解説!

高校生なら誰もが知ってる英文法問題集「Vintage」について、問題数や掲載されている問題タイプ、解説の詳しさやわかりやすさ、などを他の代表的な教材と比較しました。英文法問題集としては現状最強クラスという結論に達したので、参考にしてください。

 

「Vintage」の問題数

問題数は以下の通りです。

Vintage-問題数

これだけ見ても多いのか少ないのかよくわからないと思うので、他の教材と比較して見ましょう。

まずは「英語頻出問題」略して英頻の3部作。

英頻3部作-問題数比較表

トータルの問題数は「基礎英頻」と同じくらいですね。以下に各項目の問題数の大小関係をまとめておきます。

  • 文法・語法:「Vintage」>「基礎英頻」
  • イディオム:「Vintage」>「基礎英頻」
  • 会話表現:「Vintage」<「基礎英頻」
  • 語彙(ボキャブラリー):「Vintage」<「基礎英頻」
  • 発音・アクセント:「Vintage」<「基礎英頻」

 

「英頻」では文法・語法の他に構文という項目がありますが、この構文はVintageだと文法・語法の中に含まれると考えておけばOKです(微妙にズレるものもありますが)。

 

ちなみに、「英頻」と同じく有名な「頻出英文法・語法問題1000」の問題数はこんな感じです。だいたい「Vintage」や「基礎英頻」と同じくらいですね。ただしこの教材は発音・アクセントの問題は掲載されてません。

頻出英文法・語法問題1000-問題数

 

語彙(ごい)問題の種類

見落としがちですが、語彙問題の種類も重要です。以下に「Vintage」の語彙問題の種類と問題数をまとめておきます。

  1. 意外な意味が問われる語句:39問
  2. 同意語:16問
  3. 共通するイメージ/カテゴリから選択する問題:22問
  4. 似た形の語を選択肢に含む問題:14問
  5. 重要多義語:28問
  6. 合計:119問

 

①はさらに細かく動詞、名詞、形容詞、副詞に分かれています。

②は動詞、名詞、形容詞に分かれています。

③は例えば「earn」「win」「catch」「profit」の4つの単語から適するものを選ばせる問題です。苦手な人も多い問題ですね。

④は「concluded」「confirmed」「controlled」「conveyed」の4つの単語から適するものを選ばせる問題です。

 

⑤は以下のように、2つの文を成立させる同じ単語を答える記述問題です。

  • (a)I’m sure that he will come, but why not give him a call just in (   ) ?
  • (b)Jane said Mark is sick. If that is the (   ), we need more staff for today.

この問題も苦手な人が多いですね。

 

「Vintage」の語彙問題の部分は非常に良くできていると思います。①②は入試本番で絶対に落とせない問題、③〜⑤は正答率が低く差がつくタイプの問題で、それらがバランスよく掲載されています。

また、設問にはなっていませんが以下の画像のように暗記すべきものが整理されているので、入試で必要なものはだいたいインプットできるようになっています。

Vintage-語彙問題

 

発音・アクセント問題の種類

発音・アクセント問題の種類をまとめておきます。

  • 発音が異なる単語選択(母音、子音):55問
  • アクセント位置が異なる単語選択:40問

同音異義語、同綴異音語、黙字、名前動後については表がありますが設問にはなっていません。赤シートで隠しつつCDを聞いて勉強するようになっています。

アクセント位置が異なる単語選択問題は2〜5音節の単語で分かれています。

 

「基礎英頻」より「Vintage」のほうが良い

語彙(ボキャブラリー)のところは、問題数だけでは比較するのは危険なので注意しましょう。なぜかというと、それぞれ以下のような形式にっているからです。

基礎英頻の語彙の問題

基礎英語頻出問題総演習-語彙の問題1 基礎英語頻出問題総演習-語彙の問題2 基礎英語頻出問題総演習-語彙の問題3

「基礎英頻」の語彙の問題は上記3つの画像のように、実際の入試問題ではなくオリジナルの問題になっています。画像1枚目のように語群から選択させる問題は上位校ではよく見ますが、2枚目3枚目のような品詞を変える問題はあまり最近見ないですね。

「基礎英頻」は最後に改定されたのが2011年(?)ぽいのでだいぶ古いですね。

 

Vintageの語彙(ボキャブラリー)の問題

Vintage-語彙の問題1Vintage-語彙の問題1

1枚目の画像は同じ意味になる単語を選ばせる問題、2枚目の画像は似た形の語を選択肢に含む問題です。

これを見ればわかるように明らかに「Vintage」の方がしっかりしてますね。

問題数も「基礎英頻」の方は語群選択になっているものを1つずつカウントしたので問題数が多くなっているので誤解しやすいですね。

 

ということで、全体的に「Vintage」の方がちゃんとしてるので「基礎英頻」よりも「Vintage」の方がオススメです。

 

問題の優先度がわかりやすい

この手の問題集で地味に重要なのが「どの問題を優先してやるべきか」なんですが、「Vinatge」はそこもしっかり考えて作られています。

 

基本、標準(ノーマーク)、発展で難易度が分かれている

Vintage-印の意味

上記画像のように、問題の横に「基本」や「発展」と難易度が書いてあります。何も書いてない場合は「標準」です。

これがあることで”まずは「基本」だけやる”など優先順位をつけた勉強がしやすくなります。

さらに、問題番号が赤くなっているところは特に頻出の問題を表しています。これによって「ここは絶対に覚えよう!」のように意識が働きやすくなりますね。

こういった印は「優先度をつけて勉強しやすくなる」ということ以上に「自然と勉強にメリハリがつく」という効果の方が大きいんですよね。

 

解説が詳しい&わかりやすい

「Vintage」はとにかく解説が詳しい&わかりやすいです。

それを表している特徴を以下で紹介します。

 

注目ポイントが一目でわかる

Vintage-注目ポイント

その問題を解くときに何に注目すれば良いのかが一目でわかるようになっています(赤枠で囲んだところ)。ここに書かれたことにすぐに反応できるようにしていくことで確実に力がついていきます。こういうところが地味に効いてきます。

 

図解がわかりやすい

Vintage-図解

文章だと伝わりにくい部分は図で解説されています。上記は現在完了のイメージを解説している部分ですね。

といっても図で解説している部分はごく一部ですが。

 

「整理して覚える」

Vintage-整理して覚える

「整理して覚える」という項目で暗記物がまとまっています。上記は代表的な状態動詞ですね。

単純に暗記するものだけではなく、以下のように「似てるけど微妙に異なるもの」なども整理されてます。

Vintage-整理して覚える2

 

「まずは確認」でまずは確認

Vintage-まずは確認

「まずは確認」にはその設問に関係する基本的な文法知識が解説されています。どのレベルの大学を受験するにしてもも、ここは必ず押さえておかないといけません。

 

「しっかり理解」で理解を深める

Vintage-しっかり理解

「しっかり理解」にはより理解を深めるための発展的な解説が書いてあります。より上位を目指す人は確実に身につけていきたいところですね。

 

「付加情報」

Vintage-付加情報

解説には付加情報として「選択肢」「注意」「重要表現」「プラス」などの情報が付加されています。それぞれ以下のような役割です。

  • 「選択肢」は誤答選択肢の中で特に誤りやすい選択肢についての解説。
  • 「注意」は文字通り注意すべき点について。
  • 「重要表現」はその設問に含まれるぜひ覚えておきたい表現。
  • 「プラス」は一緒に確認しておきたい追加情報。

 

以上が、「Vintage」の解説部分の特徴です。ここまで詳しくわかりやすい問題集はないですね。「NextStage」も良い勝負ですが、「Vintage」の方が上です。

 

問題タイプ

「Vintage」に掲載されている問題のタイプは主に以下の4種類です。

  • 空所補充(4択)
  • 正誤指摘問題
  • 語順整序
  • 同意語句選択(4択)

 

掲載されているのは基本的な問題タイプばかりですね。難関大になるとここに訂正問題や書き換えなどが入ってくるので、その対策は別途やらないといけません。

また、問題にはその問題がどのタイプの問題か明示されてないので慣れないと迷います。でも、少し考えればどのタイプなのかはすぐにわかるので、明示する必要はないですね。そこまで考えて、紙面を効率よく使うためにそれを表記してないと思われるのでよく考えて作った教材ですね。すばらしい。

 

動画で解説が見れる

Vintage-youtube解説

Field1文法の528問の解説がYouTubeで見れるようになってます。解説は著者の1人米山達郎先生が行なっています。

正直これは見なくても良いレベルですね(笑)。こういう教材の動画解説はだいたいこんな感じなんですがなんでなんでしょう。これ見るなら自分で進めた方が良いです。

そもそも見る人はあまりいないと思いますが、見たい人は適当に「Vintage 解説」とかで検索して見てください。

 

あと、「AR対応」と書かれていますがこれも意味がよくわからないんですよね。内容としては講義動画がスマホで見れるだけなんですが、もしかして「Augmented Reality(拡張現実)」という意味で使ってるんですかね。

だとしたらARの意味がわかってないか、それっぽい言葉でカッコつけたいかのどっちかですね。

ちなみに講義動画も見る価値はないクオリティです。

 

まとめ

さいごに「Vintage」についてまとめておきます。

  • 問題数は約1600問
  • 同じくらいの問題数の「基礎英頻」よりも「Vintage」の方がオススメ
  • 問題タイプは基本的な種類だけ
  • 解説動画は見る価値なし
  • 解説動画を除けば文法問題集としては最強レベル

 

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「Vintage」と似たような問題集「NextStage」の詳細を書いた記事もあるので参考にしてみてください。

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また、「NextStage」と「Vintage」を比較した記事もあるのでご覧ください。

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