大学への数学の中でも激ムズとして知られるマスターオブ整数について画像つきでまとめました。良い教材なんですが、あまり使う場面がないというのが本音です。その理由も含めて説明してあるので参考にしてみてください。
構成と難易度
「マスターオブ場合の数」の構成、難易度の目安は以下のようになっています。
- 第1部:問題編(16項目に分かれてる。教科書基本レベル〜入試偏差値60前後)
- 第2部:公式・イメージ・手法のまとめ
- 第3部:大学入試演習(入試偏差値65〜)
- 第4部:興味深い問題の演習(入試偏差値65〜)
基本的には偏差値60以上を目指す人向けの教材だと思っておけば良いと思います。偏差値60以下の場合、第1部だけやってもいいですが、それだともったい無いですね。
それぞれのパートを画像で見ていきましょう。まずは第1部。


第1部は上にいくつか問題が並んでいて、その下に研究問題があります。上の問題ほど簡単な傾向があります。入試問題からの出題ではなく、教科書に載っているような問題設定が多いですね。
研究問題はややレベルの高い問題です。
次は第2部。



第2部は基本的に演習する部分ではないです。読んで理解を深める部分です。合同式の解説やユークリッド互除法などは図を使って解説してあるのでわかりやすいと思います。
第3部は入試問題演習。


1部からだいぶレベルが上がったような印象がありますね。でも、ここの問題を演習するとかなり力がつくはずです。
第4部はよりレベルの高い問題、有名問題です。

問題数
各パートの問題数は以下の通りです。例題や類題などの大問を1つとしてかうんとしてあります。
- 第1部:16項目で88題(うち、研究問題は16題)
- 第2部:演習問題はない
- 第3部:60題
- 第4部:18題
- 合計:166題
整数だけでこれだけの問題数があるので、質だけではなく量も十分ですね。
良い教材だけど受験では使う場面がないのが残念
結論から言うと、この教材を使う場面はあまりないんですよね。
整数は受験生がみんな苦手とする分野で、入試でも得点しにくい。なので優先度は低い。第1部レベルの内容は勉強するとしても、第2部以降は他の単元がある程度できるようになってからやることになります。
あえて使うとしたら以下のような人ですかね。
- 高1、高2で数学が好きな人
- 数学を得点源にしたい受験生
- 最難関校を目指す人
難関大では整数を出題することも多いので対策しておくと得点が安定しますね。
整数を扱った問題集としては「分野別 標準問題精講 整数」がありますが、これも難しいです。偏差値60以下の大学入試では基本レベルの問題だけ解けるようにしておけば問題ないと思うので、その場合はこの教材もあまり出番はないですね。第1部くらいならチャートや学校某用問題集で代用できるし。
姉妹教材の「マスターオブ場合の数」については以下の記事をご覧ください。

まとめ
さいごにまとめておきます。
- 問題数は合計で166題
- 最難関校を目指す人向け
- 「分野別 標準問題精講 整数」も難関校向け
神奈川県公立高校入試、都立高校入試、大学入試で個別指導20年、オンライン指導9年の私がマンツーマンで丁寧に指導します。
- 対象学年:中学生、高校生、浪人生
- 指導科目(高校):数学、物理、大学受験指導
- 指導科目(中学):数学、理科、高校受験指導
- 指導形態:SkypeまたはZoomによるオンライン指導
- 指導曜日・時間:要相談
- 料金:1時間7,000円(税別)
- 体験指導:60分(ヒアリング含む)
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