問題作成してて、計算結果が約分できる形の2つの分数の和を考えるのって結構面倒だと思ったので、そうなる既約分数の条件を考えてみました。これで問題作成も捗るはず。
どんな問題を作りたいかというとこんな感じ。
- a、bは互いに素
- mがaの倍数ではない
- nがbの倍数ではない
の場合を考える。上の条件2と3は要するに、2つの分数が既約分数であるってことです。この場合、この分数が約分できる条件は以下の通り。
がの倍数、またはの倍数
がの倍数、またはがの倍数
これはそれぞれ条件2、3に反するので不適。
つまり、aとbが互いに素の場合は不適。逆に言えば、分母に共通因数を含めばイケる。
この場合、約分できる条件は以下のようになるはず。
がの倍数
これは、が偶数か奇数かによって分けて考えるとわかりやすそう。が偶数の場合の方が簡単。
が偶数の場合、
がの倍数
が偶数
が偶数かつが偶数、または、が奇数かつが奇数
最初の条件からとは偶数ではない、つまり奇数なので、
が偶数かつが偶数、または、が奇数かつが奇数
とが互いに素な奇数、かつ、とが互いに素な奇数
例えば、以下のような分数。
が奇数の場合は少し複雑だけど、
この式を満たすための条件は、以下のところまでしか絞り込めない。
がの倍数
これを満たす、はいくつも組み合わせが考えられるが、要するにの1次不定方程式をとけば良いってことですね。
例えば、、、の場合
これが約分できるためには、がの倍数であれば良いので、
例えば、の場合、
が偶数の場合でも奇数の場合でも、、、の値を決めれば、の条件も定まりますね。1次不定方程式を解けば、あとはのを変えるだけで、簡単に条件に合った分数が求まるのも便利ですね。分母や分子の因数を変えれば色々な組み合わせが作れます(たぶん)。
元々は問題作成のために考えた内容なので、分母、分子が2桁の分数のリストでも作っておこうかな。
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