神奈川県公立高校入試

神奈川県公立高校入試 残り1ヶ月で志望校に合格するための勉強法(目標得点350~400点、数学編)

文量が多いので最初に目次を書いておきます。

1.結論
2.誰のための記事か
3.前提条件
4.勉強時間は70時間しかない!
5.入試の問題パターンと配点
6.どこで何点取るか
7.使うテキストの種類と用途
8.使うテキスト
9.超効率勉強法その1
10.超効率勉強法その2
11.超効率勉強法その3
12.超効率勉強法その4
13.超効率勉強法その5
14.勉強スケジュール
15.実際の勉強手順
16.考えられるリスク
17.さいごに

 

 

1.結論

ごちゃごちゃとめんどくさい説明を読みたくない人もいると思うので先に超ざっくりとした結論だけ書いておきます。頭の良い人はここの情報だけでも1ヶ月で目標達成できると思います。

超ざっくりと言えば以下の手順で進めればOKです。

1.  10分間基礎ドリル 計算模擬テストで計算をマスターする
2. 数学 一問一答問題集模擬テストで第3問小問集合、第2問(エ)対策
3. 15時間完成シリーズ模擬テストで第4問~第6問の(ア)対策、第7問の最初の2点をマスターする
4. 2のテキストで第3問を強化
5. 3のテキストで第4問、第6問の(イ)(ウ)、第7問の最初の10点分をマスターする
6. 過去問や模擬テストで本番同様のトレーニングをする
7. 合格!
*適宜、まとめの復習をやりましょう。

これを読んで具体的な勉強方法がイメージできない人は以下に書いてある内容を読むことをオススメします。早ければ1時間くらいで読み終わります。全体の流れとポイントをおさえた上で勉強した方が圧倒的に効率が良いので、めんどくさがらずに読んでみましょう。

どうしても読むのがめんどくさいと言う方は14.勉強のスケジュールから読んでください。

 

 

2. 誰のための記事か

この記事は、

・神奈川県公立高校入試で合計得点350~400点、1科目平均70~80点を目標としてる人
・今までほとんど勉強してないけど、残り1ヶ月でなんとかしたい!という人
・入試で数学70~80欲しいけど現状35~くらいしか取れない人
・現状ほぼ0点だけど、やる気だけはあるって人
・塾に通わず独学する人
・塾に通ってるけど効果がない人

向けです。この中のいくつかが当てはまってればOK。

1ヶ月で合格できるかどうかはあなた次第ですが、頭は良いけど勉強してなかっただけの人ならここに書いてある方法で合格できるはずです。頭悪いけどコツコツやってきた、でも今ひとつ伸びないという人もここに書いてある方法で合格可能性が飛躍的に上がるはずです。

問題は神奈川県のものを扱ってますが、勉強方法の核となる部分は基本的にどの都道府県でも同じなので、他の都道府県の公立高校入試対策でも使えると思います。参考にしてみてください。

 

3. 前提の学力

残り1ヶ月で1から勉強して合格するための方法を書きましたが、最低限の条件はあります。

条件セット1
・現状、計算で最低でも16点/24点は取れる
・現状、大問4~7で10~15点は取れる

条件セット2
・現状、0点かそれに近い状態だが、ここに書いてある勉強方法をスタートして2~3日で計算ほぼ満点取れるようになった
・現状、0点かそれに近い状態だが、ここに書いてある勉強方法をスタートして4日で大問3で12点以上取れるようになった

このどちらかの条件セットを満たしていれば数学については目標を達成できる可能性が高いです。条件セット1はある程度勉強してきたけど、本格的に受験勉強はしてない人ですね。条件セット2は今まで勉強してこなかったけど、実は頭がいい人ですね(ごく稀にそういう人もいます)。

この条件セットはあくまでも目安なので、この条件に当てはまらないからといって諦めない方が良いです。どんな方であれ、まずはこの記事で書いてある勉強方法をスタートしてみましょう。

 

 

4. 勉強時間は約70時間しかない!

1ヶ月=30日、1日12時間勉強するとして360時間。5科目を均等に勉強するとして、1科目あたり72時間しかありません。この約70時間の使い方が重要になってきます。何にどのくらいの時間を使うべきかを以下で説明していきます。

 

 

5. 入試の問題パターンと配点

まずは入試の問題をチェックしましょう。こちら(平成29年度神奈川県公立高等学校入学者試験問題)で見れます。

毎年だいたい同じ問題パターンなので対策するのは簡単です。言ってみればモンハンで行動パターンがずっと同じモンスターと戦うようなもんです。簡単でしょ?

 

神奈川県の数学はだいたいこんな感じの構成になってます。

第1問(12点)、計算3点×4問
第2問(17点)、計算4点×3問、図形5点×1問
第3問(21点)、小問集合4点×4点、5点×1問
第4問(関数、15点)、5点×3問
第5問(確率、10点)、5点×2問
第6問(空間図形、15点)、5点×3問
第7問(証明記述、10点)、2点、6点、2点
合計100点満点

最も重要なポイントは、第1問~第3問で「50点もある!」ということです。第1問~第3問は計算や基本事項なので第4問~第7問よりも簡単に解けるようになります。つまり第1問~第3問を重点的に勉強するのが正解ルートです。

さらに第1問~第3問の中でも計算は24点分もあるのでめちゃくちゃお得です。第1問と第2問の計算は例年、中1~中3内容から1問ずつ出題されます。正負の数、文字式、平方根、連立方程式、二次方程式、などは頻出です。

第3問は小問集合で21点分もあります。各単元の計算以外の知識が問われます。変化の割合や変域、資料の整理、1次不等式、整数、平方根の大小、などが出題されやすいです。残り1ヶ月のように時間がない場合は、完璧にするのではなく70~80%をカバーすれば良いと考えておきましょう。そうすれば5問中3問くらいは取れるようになります。

 

第4問の確率はおおまかな出題パターンは毎年同じです。(ア)は比較的簡単な問題、(イ)はちょいムズ。ここはまず(ア)を得点できるレベルにします。(イ)は得点できるレベルになるまでに少し時間がかかるので後回しです。

第5~6問もおおまかな出題パターンは毎年同じです。(ア)は比較的簡単な問題、(イ)はちょいムズ、(ウ)は難問。ここもまずは(ア)を得点できるレベルにします。(イ)は後回し。(ウ)は基本的には捨てますが、余裕があれば練習してもいいでしょう。

第7問は相似の証明ですが、配点箇所が3つに分かれています。最初の2点分は誰でも取れるのでまずはそこを得点できるレベルにします。

 

 

6. どこで何点取るか

6-1. 第1問の計算は12点満点を取る

第1問は全て計算です。計算は最もコスパが良いので、満点の12点を必ず取りましょう。計算トレーニングに時間を使っている余裕はないので、サクッとクリアして進みましょう。

 

6-2. 第2問の計算は満点を取る

第2問は(ア)〜(エ)の4問構成ですが、なぜか(エ)だけ平面図形です。(ア)〜(ウ)の計算12点分は確実に得点しましょう。70~80点を取りたい場合、(エ)も取りたいところです。(エ)は平面図形(比を用いた求値)なので対策しやすいです。

 

6-3. 第3問は5問中4問(16点)取る

第3問は4点×4問、5点×1問の計21点です。この中で、比較的簡単な(ア)〜(エ)の4点×4問は最低でも取っておきたいところです。ここは出題パターンの種類が多いのでコスパはあまりよくありませんが、難易度自体は高くないので確実に得点したいところです。

(オ)は若干難しい問題ですが、問2(エ)か第3問(オ)のどちらかは取りたいところですね。

 

6-4. 第1問〜第3問までで45点/50点を取る

ここまで書いた通り得点できれば、第1問から第3問までで45点取れます。45点取れれば目標の60~70%くらいなので、第1問~第3問はしっかり時間を使うようにしましょう。とは言え、第4問~第7問は得点できるレベルになるまで時間がかかるので、ここまでは素早く勉強を進めたいところです。

 

6-5. 第4問~第6問の(ア)で15点を取る

第4問~第6問は難しいですが、出題パターンは限られているので対策はしやすいです。大問ごとトレーニング問題集から始めて、予想問題集、過去問でトレーニングすれば(ア)はほぼ解けるようになります。第4問~第6問の(ア)の配点はすべて5点なので、取り切れれば15点分です。(イ)と(ウ)はさらに難しいので(ア)は確実に得点しておきたいところです。

 

6-6. 第7問はまず部分点の2点分を確実に取れるようにする

第7問は相似の全証明です。多くの人が苦手とする問題ですが、その性質を知っていれば恐れる必要はありません。全証明は例年、以下のような3箇所の配点箇所があります。

「2組の角がそれぞれ等しい」パターン
相似条件1が書かれている(仮定の利用)[2点]
相似条件2が書かれている(仮定の利用)[6点]
相似1,2から「2組の角がそれぞれ等しい」が導かれている[2点]
*どの項目も理由と結論が正しく書かれてないとダメ

「2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい」、「3組の辺の比がそれぞれ等しい」パターン
相似条件1、2が書かれている(仮定の利用)[2点]
相似条件3が書かれている(自分で考えるとこ)[6点]
相似1,2,3から「2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい」、「3組の辺の比がそれぞれ等しい」のどちらかが導かれている[2点]
*どの項目も理由と結論が正しく書かれてないとダメ

証明が苦手な人は無理せずに最初の2点を取ることに集中しましょう。証明が得意な人は10点満点を狙いましょう。苦手か得意かすらわからない人はまずは最初の2点を取るための勉強に集中した方がリスクは少なくなります。

ここまでで62点分です。下記の勉強スケジュールでパート4(21日目)が終わるところですね。

 

6-7. 第4問~第6問の(イ)(ウ)と第7問で残り18点を取る

あと18点は第4問~第6問の(イ)と証明で積み上げましょう。第4問~第6問の(イ)(ウ)は同(ア)に比べると難しいので、得点できるレベルになるまでにより多くの時間を必要とします。ですので、62点分までの勉強を如何に素早く終えられるかがポイントになります。

ただし、ぴったり80点だと、単純なミスや、出題傾向の変化によって実際には70点程度になる可能性が高いので、目標が70~80点以上の場合、(ウ)なども含めて全ての問題を練習するようにしましょう。

 

 

7. 使うテキストの種類と用途

まず、そろえるべきテキストの種類とその用途を説明します。オススメのテキストは後述します。

参考書
わからないところを調べるときに使います。よほどの自信がない限り1冊は持っておきましょう。一般的にレベルは3段階くらいに分かれてますが、入試目標が70~80の場合は標準レベルのものを使うと良いと思います。現状の学力があまりにも低い場合は基本レベルのものを使いましょう。

過去問
本番同様のトレーニングをするために使います。基本的に5科目収録されているはずです。6年度分収録されてるもの、英語のリスニングがついてるもの、を1種類でいいので購入しましょう。

模擬試験
これも本番同様のトレーニングをするために使います。過去問だけでは演習量が不足するのでこちらも1種類は持っておきましょう。足りなければ他の種類のものを購入すると良いですね。本番の得点は過去問や模擬試験の演習量に比例して上がっていくので、より合格確率を高めたい人は2種類以上使うのをオススメします。5回分など多めに収録されてるものを購入しましょう。

計算トレーニング用問題集
すでに書いたように、神奈川県の入試は計算だけで24点分あります。ですので計算に少しでも不安がある人は毎日、計算練習をやったほうがいいです。特に、本番まで残り1ヶ月だけどこれから勉強スタートする人は、計算力が足りないはずなので必須です。

小問集合対策用問題集
第3問対策用に使います。これがあるのとないのとでは第3問の得点力が大きく変わります。ぜひ1種類は持っておきましょう。

大問ごとのトレーニング用問題集
大問ごとにトレーニングするときに使います。例えば第5問・関数のトレーニングだけしたい場合に使います。学力が足りてない人が過去問や模擬試験だけでトレーニングしてもレベルは上がりません。参考書と本番レベルまでの橋渡しとして使用します。これも小問集合対策用と同様に、あるのとないのとでは得点力に大きな差が出ます。各大問に対応したものを全種類持っておくのをオススメします。

使うテキストの種類はこれだけです。

 

 

8. 使うテキスト

次にそれぞれのおすすめテキストを紹介します。

8-1. オススメの参考書

高校入試完全攻略3年間の総仕上げ
メリット:入試で使う知識をまとめてあるので効率が良いです。
デメリット:その分、不足する知識も出てきたり、解説が弱い場合もある。
*新版が出てる可能性があるので本屋で確認したほうが良いです。

 

やさしい中学数学
メリット:説明がていねいでわかりやすいので学力が低い人向けです。
デメリット:説明がていねいな分、分厚い。なので、知りたいことを微妙に調べにくい。

 

Gakkenニューコース
メリット:標準レベルの参考書。
デメリット:装丁が独特。学年毎に購入する必要あり(3年分がまとまってるのも売ってるかも)。

 

神奈川県の公立入試を1ヶ月で70~80点取ろう(40~50点上げよう)とすると、余計なことをしている時間はありません。そのため、参考書はあくまでも辞書的に使うことになるので、県入試のレベルを超える内容のものは必要ありません。なので一般的に売られている参考書であれば基本的にどれでもいいです。手にとって、読みやすくてわかりやすいものを選ぶようにしましょう。教科書ガイドのような参考書もありです。

 

塾用の参考書
番外編として塾用のテキストも紹介しておきます。塾用で独学するときに使いやすいのは「Iワーク」ですね。多くの個別指導塾でIワークが使われていると思います。「新中学問題集」はもう少し上のレベル向けです。塾用の参考書は基本的には市販されてません。

 

8-2. 過去問

 

 

 

このあたりがオススメです。一番下のやつが解説詳しくて良いですね(Amazonでは見当たらなかったですが、本屋にはありました。またこちらが販売元です。)。

他にもこんなやつがあります。

分野別に収録されてるので、大問毎にトレーニングできます。しかも11年度分も入ってます。最近2年分は本番形式になってます。悩みどころですが、本番形式のトレーニングを優先したほうが良いので上記2つをオススメします。金銭的に余裕があれば購入して損はないと思います。

 

8-3. 模擬試験

このあたりがオススメです。本屋にも置かれているのですぐに見つかると思います。

また、神奈川県高校入試の模試といえば伸学工房の全県模試ですが、全県模試はこちらで購入することができます。上記の模試問題集か全県模試のどちらか一方は持っておくのをオススメします。また、同じく伸学工房で購入できる「プレテスト」もオススメです。

 

8-4. 計算トレーニング用問題集

こんな小学生みたいのでいいのか、と思うかもしれませんが、これがベストです。これの中1~中3のやつをそろえましょう。問題量が多い、基本からトレーニングできることがその理由です。一般的な問題集は1学年の内容が1冊に入っていて計算演習が少ないのでダメです。計算は計算のみ収録されているこういうタイプが最強です。他にも以下のような類似のものもあるので、上記だけでは足りない場合は追加で使いましょう。

 

8-5. 小問集合対策用問題集

種類があまりないですが、これがオススメです。本屋にあるので探してみてください。第2問(エ)、第3問全部のトレーニングができます。さらに他の大問の基礎作りにもなります。

 

8-6. 大問ごとのトレーニング用問題集

これもあまり種類がないですが、これがオススメです。演習量が足りない場合は追加で以下のものを購入すると良いでしょう。

これ以外にも”塾技100″というのもあります。少しレベルが高めですが、第3問〜第7問の完成度を高めたい場合は追加で購入してもいいと思います。

 

8-7. 塾用の教材

計算トレーニング用、過去問、模擬試験の他に、塾用の教材である「県トレ」と「GetThrough」があれば数学の対策はほぼ完璧です。この2つは小問集合対策、大問対策に最適なので、持ってる人はぜひ有効利用しましょう。

 

 

9. 超効率勉強法その1

基本的な勉強方法は学力に応じて2パターンに分かれます。

学力低い人
1.参考書で基本の解き方を確認する
2.問題集で演習する
3.模擬試験で演習する
4.過去問で演習する

学力高い人は上記1をカットしてもOK
2.問題集で演習する
3.模擬試験で演習する
4.過去問で演習する

最短距離で本番レベルを解けるようにするにはこれが最適です。あとは適切なテキストさえあればなんとかなります。

ここで1つ重要なことがあります。それは過去問は上記スケジュールのパート6まで温存しておくことです。一度解いたことがある問題を解いても、本番同様のトレーニングにならないので最後まで取っておきましょう。なんですが、それまでに本番レベルのトレーニングはしておかないとレベルが上がらりません。そのために模擬試験を使います。

 

 

10. 超効率勉強法その2

これは言うまでもないと思いますが、テキストには基本的に書き込まないようにしましょう。復習するときに同じ問題を何回も解くことになるので、書き込むとそれができなくなります。

これも言うまでもなさそうですが、ノート作りは不要です。というかやってはダメです。時間が限られているのでノートを作っている時間はありません。そんな時間があるなら問題を解きまくりましょう。

基本テクニックとしてもう1つ。寝る前15~20分でいいので、その日勉強したことに目を通しましょう。これだけで記憶への定着度が大幅に上がります。数学だったら問題を見て、解法を思い浮かべるだけでOKです。

 

 

11. 超効率勉強法その3

ここ超重要なのでちゃんと読んで欲しいところです。これを読んで実行しようとしてる人はそもそもあまり勉強してない人なので、いきなり問題を解くのは難しいと思います。過去問なんてなおさらです。ですので、以下の手順に従って進めましょう。

1.問題を読む
2.1の問題の解説を熟読し解法を理解する
3.すぐに、同じ問題を何も見ずに解く
4.丸つけ&再理解
5.類題演習
6.丸つけ&解法の確信を得る

計算トレーニング以外はこの方法が有効です。例えば、第4問・確率の勉強をスタートした直後に、参考書の問題と解き方を熟読し上記の手順を追えば、最速で入試問題に対応できます。

ポイントは最初の1と2ですね。いきなりですが、問題と解説を熟読しましょう。これによって最短距離で入試の問題の解き方が身につきます。

3も重要ポイントです。1、2の問題を何も見ずにもう一度解いてください。ここで重要なのは、丸暗記するのではなく、どうしてその解き方をするのか、その公式を使うのか、その計算をするのか、など問題を解くときのポイントをしっかり考えながら解くことです。そうしないとただ覚えるだけになってしまい、すぐに解けなくなります。また、全く同じ問題しか解けない状態になってしまい、本番で得点しにくくなります。

5~6については、これで解ける!という確信を得るまで類題演習を繰り返してください。ただし勉強時間は守らなければいけないのである程度で切り上げて次の問題に移りましょう。

この方法は邪道ですが、時間がない場合は有効です。高校受験程度の問題ならこれでも十分解けるようになります。ただし、すぐに失われるので長期的にはほとんど意味がないです。この点は理解しておいてください。

 

 

12. 超効率勉強法その4

入試の問題は問題パターンがだいたい決まっているので、そのパターン毎にトレーニングすると効率がいいです。自分の学力に応じて一度にトレーニングするパターンの数を変えましょう。

例えば、入試の計算問題は以下のパターンがあります。
・中1正負の数
・中1文字式
・中1方程式
・中2文字式
・中2連立方程式
・中3展開
・中3因数分解
・中3二次方程式
・中3平方根

このうち7種類が出題されます。

学力が低い人は1つずつトレーニングしましょう。実際の手順は以下のようになります。ここでは例として”10分間基礎ドリル 計算”を使うことにします。模擬試験問題集は任意のものとします。

1.10分間基礎ドリルで正負の数をトレーニングする
2.「これで解けるぞ!」という確信が持てたら一旦ストップする
3.模擬試験の計算・正負の数だけ1年度分解く
4.丸つけ、解説読む
5.1~4を繰り返す
6.模擬試験の計算・正負の数だけを全部解く

1~4は、正負の数の計算のルールを本当に理解したか確認する部分です。5は強化するための部分です。6は最終チェックの部分です。

学力が高い人はいくつかの問題パターンをまとめて上記と同じことをすると良いでしょう。

この勉強方法は他の大問でも同じです。最短距離で入試数学に対応するにはこの方法がベストです。いまいち理解できないまま時間だけが過ぎていくというリスクがありますが、そういう人はそもそも1ヶ月では無理な人なのであきらめましょう。

 

 

13. 超効率勉強法その5

まず、問題を解いたら結果に応じて問題の横に◯、△、×をつけていきましょう。この印で復習すべき問題を管理します。◯は解けた問題、△は解き方は合ってたけど、ケアレスミス。×は解き方が合ってなかったとかそもそもわからなかった問題。

ただし、計算問題だけは△も×として扱いましょう。計算は結果が間違ってたらアウトですからね。厳しくいきましょう。

勉強スケジュールのところには2種類の復習が書いてあります。1つは「前日の復習」です。もう1つは「総復習」です。

前日の復習で復習する問題は「前日の問題演習のときに解けなかった問題(×がついてる問題)」です。誰でもわかると思いますが、解けなかった問題は優先度が高いです。複数ある場合がほとんどだと思いますが、その場合は、その中でもより基本的な問題を優先しましょう。15分で、丸つけ、解説読む、まで終わるようにしましょう。

総復習では、それまでに勉強した問題パターンをできる限り復習します。最初に勉強してから数日経っているので忘れている可能性もありますし、まだまだ精度が低いからです。まずは×だった問題から復習し、時間に余裕があれば△、次に◯の問題も復習しましょう。

総復習のときに効率を上げる方法がもう1つあります。それは「パッと見でOKかどうか判断する」という方法です。◯がついていたとしても忘れている場合もあります。全ての問題に目を通して、パッと見で「これは100%OKだな」と確信を持てる問題は飛ばし、そうでない問題は◯がついていても復習しましょう。こうすることで、抜けを防止できます。

 

 

14. 勉強スケジュール

入試目標が70~80点の場合、実際の勉強はこんな感じで進めます。

1.第1問、第2問の計算対策
2.第3問小問集合対策、第2問(エ)対策
3.第4問~第6問の(ア)対策
4.第7問の最初の2点対策
6.第4問~第6問の(イ)(ウ)対策
7.第7問の満点対策
8.本番同様のトレーニング

これを30日間でギュッと詰め込みます。そうとうハードですが頑張りましょう。たった30日頑張って、希望の高校で3年間過ごすか、あまり行きたくない高校で過ごすかが決まる、と思えば頑張れるはず!

無駄なことをしている時間はないので30日間のスケジュールを予め決めてそれ通りに勉強を進めましょう。

 

パート1(合計12.5時間)
1日目:計算(2.5時間)
2日目:計算、前日の復習、第3問・小問集合(15分、15分、2時間)
3日目:計算、前日の復習、第3問・小問集合(15分、15分、2時間)
4日目:計算、前日の復習、第3問・小問集合(15分、15分、2時間)
5日目:1~4日目の総復習(2.5時間)

パート2(9時間、合計21.5時間)
6日目:計算、前日の復習、第5問・関数(ア)(15分、15分、2時間)
7日目:計算、前日の復習、第5問・関数(ア)(15分、15分、2時間)
8日目:計算、前日の復習、第5問・関数(ア)(15分、15分、1時間)
9日目:6~8日目までの総復習(2.5時間)

パート3(8.5時間、合計30.5時間)
10日目:前日の復習、第4問・関数(ア)(15分、2時間)
11日目:計算、前日の復習、第4問・関数(ア)(15分、15分、2時間)
12日目:前日の復習、第4問・関数(ア)(15分、1時間)
13日目:10~12日目までの総復習(2.5時間)
*このあたりから計算練習を少し抜いていきましょう。

パート4(8.5時間、合計39時間)
14日目:前日の復習、第6問・空間図形(ア)(15分、2時間)
15日目:計算、前日の復習、第6問・空間図形(ア)(15分、15分、2時間)
15日目:前日の復習、第6問・空間図形(ア)(15分、1時間)
17日目:14~16日目までの総復習(2.5時間)

パート5(6.5時間、合計45.5時間)
18日目:前日の復習、第7問・証明2点分(15分、2時間)
19日目:前日の復習、第7問・証明2点分(15分、2時間)
20日目:18~20日目までの総復習(2時間)

パート6(5時間、合計50.5時間)
21日目:1〜9日目までの総復習(2.5時間)
22日目:10〜20日目までの総復習(2.5時間)
*ここまでで62点分

パート7(12時間、合計62.5時間)
23日目:小問集合の強化、確率(イ)(4時間)
24日目:関数(イ)(ウ)、空間図形(イ)(ウ)(4時間)
25日目:証明の強化(10点分まで)(2時間)
26日目:23日目〜25日目の総復習(2時間)

パート8(10時間、合計72.5時間)
27日目:本番同様のトレーニング、結果に応じた復習(2.5時間)
28日目:本番同様のトレーニング、結果に応じた復習(2.5時間)
29日目:本番同様のトレーニング、結果に応じた復習(2.5時間)
30日目:本番同様のトレーニング、結果に応じた復習(2.5時間)

 

 

15.実際の勉強手順

上記の計算トレーニング方法と重複する部分もありますが改めて書いていきます。わかりやすくするために勉強スケジュールに合わせて説明します。

 

15-1. パート1の勉強方法

平成29年度の計算部分はこんな感じです。

 

勉強の手順は以下の通りです。

1.模擬試験1回分の計算部分だけ解いて丸つけ、解説読む(実力チェック)
2.わからなかった問題パターンだけ”10分間基礎ドリル 計算“でトレーニングする
3.模擬試験の計算部分だけをもう一回分解いて丸つけ、解説読む
4.2〜3を繰り返す
5.模擬試験or過去問の計算部分だけ2~3回分解く

基本はこれだけです。普通は”10分間基礎ドリル 計算”で一通り勉強してから模擬試験で実力チェックしますが、それだと時間がかかりすぎます。リスクはありますが、このやり方なら1ヶ月で入試の計算問題に対応できるようになります。早い人は一週間もあればイケます。

 

4は「これで満点取れるぞ!」と自信が持てるようになるまで繰り返しましょう。その後、5で最終チェックをしましょう。5で合計1ミスくらいであれば次の工程に進んでもOKです。それ未満であれば弱点パターンをトレーニングし直してから次の工程に進みましょう。

計算問題の全体像が掴めたら、その後は毎日15分ずつ”10分間基礎ドリル 計算”でトレーニングしましょう。たまに、模擬試験や過去問の計算部分だけを1回分(1年度分)解くなどするとより効果が高まります。

3日目以降の”10分間基礎ドリル 計算”でのトレーニングは、当然ですが、弱点パターンから優先的にやるようにしましょう。

 

もし、このスケジュールで終わらない場合どうするかについてですが、計算は最もコスパがいいところなので、3日目、4日目とズレても良いので最優先でマスターしましょう。その場合は、以降のリスケジュールをしましょう。

言うまでもないですが、計算がすでにOKの人はこの工程を飛ばしてOK。以降も全く同じで、OKな工程はどんどん飛ばしましょう。

 

次に、2日目~4日目の第3問の小問集合です。以下の画像は平成29年度の問題です。

 

すでに述べた通り第3問の対策は時間がかかります。このパート1では目標の21点中16点取れるようになればOKだと思って勉強しましょう。

1.過去問から、1問だけ問題パターンを選び解説を読む
2.すぐに1で選んだ問題をもう一度解いてみる
3.”数学一問一答問題集“で1と同じ問題パターンをトレーニング
4.模擬試験で1、2と同じパターンの問題だけトレーニング
5.そのパターンが解けるようになったら1に戻って次の問題パターンを選ぶ
6.1~5を繰り返す

基本はこれだけです。第3問はどのパターンが出題されるか予想できないので、まずは過去に出題されたパターンを1つずつできるようにするのが最も効率が良いです。

過去問や”数学一問一答問題集”、および模擬試験の解説は基本中の基本部分は省かれていることもあります。理解できない場合は上述の参考書で調べましょう。

 

おそらく、ほとんどの人はこの時間内に過去問6年度分に載ってる全てのパターンを終えることができないと思いますが、パート7で再び強化するのでOKです。また、”数学一問一答問題集”に載っている全てのパターンをやっている時間はないので、過去問の傾向にない問題はやらずに保留しておきましょう。

ここで1つ注意があります。数学の問題は2016年度(2017年2月試験)で新たに第3問・小問集合が登場したんですが、それ以前は同様の問題パターンは第2問で出題されています。なので、1で問題パターンを選ぶときは気をつけましょう。

 

パート1の最後に1日目〜4日目の総復習をしましょう。

多くの人は一度解けるようになるとその後もずっと解けると思い込みます。これが本番で「ああ、これやったんだけどなあ」となる原因です。なので、こまめに復習をはさむのが正解です。

総復習といっても2.5時間しかないので全ての問題をやっている時間はないので、上述の勉強法の通り、まずは×が付いている問題を優先してやりましょう。前日の復習をして複数回解いてある問題には印が2個以上ついてるものもあると思います。その場合は×が多い問題から優先的に復習するようにしましょう。

復習するときはいきなり問題を解きましょう。それで解けるのであれば一応は合格です。この総復習においても解いた結果に応じて◯、△、×をつけていきましょう。

パート1はこれで終わりです。

 

15-2. パート2の勉強方法

パート2は第5問・確率(ア)の対策です。なぜ第4問の関数ではなく、第5問の確率からやるかと言うと、確率の(ア)は比較的難易度が低く得点しやすいからです。

(イ)を後回しにする理由は2つあります。
・(ア)より時間がかかる
・後回しにしたときに(ア)にもう一度触れるので復習になる

 

以下の手順に沿って進めましょう。

1.過去問の第5問・確率(ア)だけを見て、解説を熟読する。
2.”高校入試 10日でできるシリーズ“で(ア)レベルまでを勉強する。
3.模擬試験で第5問・確率(ア)だけトレーニング
4.過去問2~3年度分を解いて実力チェック

基本的な知識が不足している場合は上述の参考書で調べながら進めましょう。参考書にある問題も演習として十分使えるので、どんどん活用していきましょう。

普通は2あたりからスタートすると思いますが、どんな感じで出題されるかを知った状態で勉強した方が圧倒的に効率が良いです。初めて行く場所に、目的地付近の画像や動画を見てから行くと目的地に着きやすくなるのと同じです。しかもこの1自体はそこまで時間がかからないのも重要な点です。1~3年度分に目を通せば十分ですね。もちろん、すでに「そんなん知ってるわ」という人は1の工程は飛ばしましょう。

2で使う”高校入試 10日でできるシリーズ”を使えば(ア)を解くための知識を身につけることができますが、それだけでは本番での得点力に不安が残ります。1で実際の入試問題を見たらわかりますが、確率の問題はゲームのルールを把握するのが難しいです。(イ)レベルまでやると時間がかかるのでうまく問題選定しましょう。

なので、模擬試験で実際の入試レベルに対応できるようにトレーニングします。この時点で模擬試験は全ての回の(ア)を解いてしまってOKです。慣れてくれば問題を読んですぐに、どの知識を使えば解けるかわかるようになります。

 

4で過去問を2~3年度分使う理由は解法への自信を持つためと、パート8の本番同様のトレーニングのためにとっておくためです。

確率は基本的に「確率=今考えている事象の場合の数/全ての場合の数」で求められます。例えば平成29年度の問題(下記画像参照)だと、「全ての石の白の面が上となる」が今考えている事象になります。具体的な回答は省きます。

パート2では(ア)だけやりますが、余裕がある人は(イ)までやってもOKです。ただし、時間配分は守るようにしましょう。計画が狂っては元も子もないですからね。

パート2の最後(9日目)に総復習しましょう。

 

15-3. パート3の勉強方法

パート3は第4問・関数です。関数は得手不得手が別れるところですが苦手でも(ア)だけは得点しなければいけません。基本的にはパート2と同じやり方でOKです。一応手順を示しておきます。

1.過去問の第4問・関数(ア)だけを見て、解説を熟読する。
2.”15時間完成シリーズ“で(ア)レベルまでを勉強する。
3.模擬試験で第4問・関数(ア)だけトレーニング
4.過去問2~3年度分を解いて実力チェック

パート3の最後(13日目)に総復習しましょう。

 

15-4. パート4の勉強方法

パート4は第6問・空間図形です。ここもパート2やパート3と同じです。一応手順を示しておきます。

1.過去問の第6問・空間図形(ア)だけを見て、解説を熟読する。
2.”15時間完成シリーズ“で(ア)レベルまでを勉強する。
3.模擬試験で第6問・空間図形(ア)だけトレーニング
4.過去問2~3年度分を解いて実力チェック

パート4の最後(17日目)に総復習しましょう。

 

15-5. パート5の勉強方法

パート5は第7問・相似の証明です。ここもパート2〜4までと同じです。一応手順を示しておきます。

1.過去問の第7問を見て、解説を熟読する。
2.”15時間完成シリーズ“で最初の2点レベルまでを勉強する。
3.模擬試験で第6問・空間図形(ア)だけトレーニング
4.過去問2~3年度分を解いて実力チェック

証明の配点箇所をここでもう一度確認しておきましょう。

出典:平成29年度神奈川県公立高等学校入学者選抜試験

パート2の最後(21日目)に総復習しましょう。

 

15-6. パート6の勉強方法

パート6はパート1〜パート5の総復習です。これまでの問題を優先順位の高い順に復習していきましょう。超効率勉強法その5で書いたように「パッと見OK」は大活躍します。ここまで来ると、×がついているからといって優先度が高いとは限りません。すでに復習していて身についている問題もあるからです。逆に○がついているからといってOKとも限りません。最初に○をつけてから時間が経って忘れかけているものもあるはずです。まずはこれまでやった問題に順番に目を通していきましょう。

実際の手順は以下の通りです。

1.解いた模擬試験の問題をチェック
2.「これ微妙」と思ったら解いてみる。解説読む。
3.1~2をひたすら繰り返す
4.最後に1~3で×だった問題をもう一度解き直す

総復習と言っても2日合わせて5時間しかありません。なので、サクサク進んで行きましょう。2と3の間で他の問題集での類題演習を入れたくなりますが、その時間はないでしょう。

ここで重要なのはこの総復習は「今まで解いた問題パターンを確実に解けるようにするため」にあるということです。そのために時間をつかいましょう。

 

15-7. パート7の勉強方法

パート7は第2問(エ)、第3問・小問集合、第4問〜第6問の(イ)(ウ)、第7問の強化です。残り18点はこのパート7で上乗せするので、この中で最低でも4問できるようにならないといけません。

23日目と24日目の勉強時間が4時間とかなりハードですが、がんばりましょう。また、23日目〜25日目はこの順にやる必要はありません。この三日間でこれらの要素ができればどんな順番でも構いませんが、優先順位を考えてやりましょう。

第2問(エ)、第3問は比較的平易なので、そこが目標点に到達してない場合は最優先でやりましょう。

それ以外は個人差があるので、比較的得意な大問を選んで勉強しましょう。ここでも手順はパート2~パート5と同じです。

パート7は12時間ありますが、足りない場合はパート8を1日分削ってパート7の勉強時間に充てても良いでしょう。本番同様のトレーニングは必ずやった方がいいのでそれ以上はオススメしません。

 

15-8. パート8の勉強方法

パート8は本番同様のトレーニングです。手順は以下の通り。

1.過去問1年度分を解く
2.丸つけ、解説熟読
3.復習、類題演習
4.1~3を繰り返す

1では本番と同じ時間で解くようにしましょう。また、わからない問題でも適当に書くようにしましょう。第3問~第6問は選択式なので、運が良ければ1つくらい当たるかもしれません。

できれば他の科目も合わせて、本番同様のタイムスケジュールで解く方がいいです。その方が本番で慌てなくなります。

3の類題演習は「いまいち解き方を理解できてない問題パターン」だけやるようにしましょう。これまで解いたことがある問題を解き直してみるのもありですが、解いたことがない問題の中で類題があればそっちを優先的に解くようにしましょう。過去問を解いて、間違った問題の解説を読み、その問題の初見類題を解ければ一応はOKですからね。

あとは時間の許す限り1~3を繰り返しましょう。過去問を全てやりつくしたら模擬試験を使いましょう。これもすでに解いたことがあるものよりも解いたことのない回を優先しましょう。全てやり尽くしている場合は、新たに他の模擬試験を購入するのもありです。

全ての人ではないですが、この目標レベルの地頭がありながら、今まで勉強してなかった人は必ずこの目標をクリアできるはずです。

 

 

16. 考えられるリスク

この勉強方法の最大のリスクは入試の問題パターンの変化に対応できないことです。大問1つが丸々他の問題パターンに変わることも十分考えられます。例えば、第4問の関数がいろいろな関数に変わることは十分考えられます。でも、ここに書いてある方法は限られた時間内でできるベストな方法です。時間に余裕があれば体系的に学んで行くことでそのリスクを軽減できるんですけどね。

もう1つリスク(というかしょうがないこと)があります。本文の中で何回か書いてますが、もともと頭の悪い人は残念ながらこの方法を持ってしても目標を達成することができない可能性が高いです。その場合、1つ下の目標(60~70点)であれば達成できる可能性があるので受験校の変更を検討してみてください。

 

 

17. さいごに

これまで10年以上、数百人に個別指導してきた経験を凝縮してこの記事にしました。受験生の方が実行しやすいように書いたつもりです。テキストの解説を読んで理解できるレベルの人じゃないと、1ヶ月ではそもそも目標達成できない、という前提のもとで書きました。

ですので、各問題、例えば「確率はこういう風に考えると解けるようになるよ」のような講義的な内容は省略しました。それをやるとこの文量では終わりませんし、繰り返しになりますが、そもそもそれが必要な人は、残り1ヶ月で、しかも独学でこの目標を達成するのは難しいでしょう。

こういうHowToものを書くときは「誰でもできる」ような内容で書くのが一般的かもしれません。それだけに今までこのような記事を書くのを避けてきましたが、今回、思い切って書くことにしました。ごく少数かもしれませんが、これを読んで目標を達成できる人がいたら嬉しいです。

 

賢い人は気づくかもしれませんが、時間を増やしてここに書いてある勉強方法をすればより確実に目標を達成できるようになりますし、地頭が悪い人でも目標を達成できるようになります。確実に合格したければ余裕を持って勉強するようにしましょう。

私はSkypeを使ってオンラインで指導しているので、体験指導を受けてみたい方は「お問い合わせ」からどうぞ。ここに書いてある内容をベースに私の指導を受ければさらに合格確率は高まるのは間違いありません。

 

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