文法問題をランダムに演習できる教材と言われてすぐに「ファイナル」と思いつく人も少なくないと思います。ファイナルも良い教材ですが、もっと良い教材があります。それは通称「赤青ランダム」と呼ばれる教材です。問題数や構成、問題の質など様々な項目を比較してなぜ「赤青ランダム」の方が良いのかを解説してあるのでぜひ参考にしてください。
英文法ファイナルの方が問題数が多い
問題数は「ファイナル」が50題×9回+25題×1回、「赤青ランダム」は40題×10回と「ファイナル」の方が多いです。
「ファイナル」は第10回が会話表現ですが、ここだけ25題しかありません。会話表現の出題比率が低いのでこういう構成になっていると思われます。
合計475題と400題なので1周するのにかかる時間は単純計算で「ファイナル」の方が25%多くなります。
1回分が50題と40題ですが、どちらにしても1回分を終わらせるにはけっこう時間がかかります。例えば、1題30秒で解いたとしても50題で25分かかります。解説を読んで理解する時間も合わせるとかなりの時間がかかります。
1日1回分やっても10日かかります。10周だと100日です。何周やれば良いのかは人によって異なりますが、計画的にやらないとちゃんと仕上げることはできないです。
1周目は特に時間がかかるのでしっかり時間を確保して勉強しましょう。
英文法ファイナルは完全にランダムじゃない
たまに勘違いしてる人がいますが、ファイナルは完全にランダムになっているわけではありません。例えば、ファイナル(標準編)の第3回は関係詞、疑問文、強調構文、接続詞を中心とした問題構成になっています(下記画像を参照)。
一方で赤ランダムは完全にランダムになっています(下記画像を参照)。
「ファイナル」は良い言い方をすれば体系的に学べると言えますが、それならば「Vintage」などの文法問題集を使った方が良いです。
ランダムな問題演習という目的に合っているのは「赤青ランダム」と言えますね。
ただ「赤青ランダム」は会話表現もランダムに組み込まれているのが個人的にはデメリットかも。会話表現はまとめて勉強した方が効率良いので、会話表現だけ最後にまとめて載せてくれた方がありがたい。ちなみにファイナルは会話表現だけ分離されて第10回にまとまってます。
青赤ランダムの方は問題が新しい&データが信頼できる
「ファイナル」は初版から改定されてないので基本的には問題も初版のままのはず(50刷以上されてるのは驚異的ですがw)。
一方で「赤青ランダム」は「全国大学入試問題正解」のデータをベースに作成されているので入試で出題された問題がベースになっています。比較的問題も新しいです。
英文法なので問題が新しいかどうかは関係ないですが、掲載されている問題の信頼度という意味では「赤青ランダム」の方が上かなと思います。
どちらもマスターすれば文法問題はほぼクリアできるようになるという点では同じなので、掲載されている問題の質に大きな差はないと考えて良いでしょう。
解説はどちらも同じくらい詳しくてわかりやすい
解説についてはどちらも詳しくてわかりやすいので、安心して使えます。
英文法ファイナル(標準編)の解説ページ
赤ランダムの解説ページ
違いがあるとすれば「ファイナル(標準)」の解説は約130ページなのに対して「赤青ランダム(必修)」は約150ページというところ。
文字サイズはほぼ同じなので解説は「赤青ランダム」の方がやや多めと言えます。
難易度はどちらも同じくらい
「ファイナル」も「赤青ランダム」も2段階に分かれています。
- 英文法ファイナル(標準編):センター、私大中堅
- 英文法ファイナル(難関大編):難関大
- 赤ランダム:センター、私大中堅
- 青ランダム:難関大
それぞれの難易度はほぼ同じくらいなので、難易度で迷うことはないですね。例えばMARCHレベルなら「ファイナル(標準編)」か「赤ランダム」でOKです。
オススメなのは「赤青ランダム」
ここまで読めばわかると思いますが、私がオススメするのは「赤青ランダム」の方です。
「完全にランダム」というのが最大の理由です。文法学習の最後の仕上げとして「赤青ランダム」をマスターすれば文法はバッチリですね。
使うタイミングとしては「Vintage」などで文法をマスターしてから使うことをオススメします。忠告する必要はないと思いますが、間違っても「赤青ランダム」からやるのはやめましょう。
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「Vintage」の記事もあるのでよければどうぞ。
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