問題を解くのが数学の面白さの1つですが、それ以外の面白さを生徒に伝えるためにインプットしようと思って「面白くて眠れなくなる数学・ファイナル」を読んでみました。シリーズのこれまでの内容の焼き増し的な内容が多くてあまり面白くなかったんですが、それ以外で知らない人が読んだら面白そうなところをピックアップしてみました。
同シリーズの他の作品の記事もあるので合わせて読んでみてください。
この4つは読んでみると面白いかも。
- どこに消えた謎の1マス
- 偽物の金貨を探せ!
- 効率よく勤務シフトを決めるには?
- 三角関数と天文学
どこに消えた謎の1マス
これは有名な問題なので知ってる人は多いと思いますが、初見だったら面白いと思います。
Twiiterで板チョコを使った同じ問題が出回ってた記憶があります。
偽物の金貨を探せ!
これも昔からある有名問題ですね。
金貨が詰まった袋が10個あります。9個の袋にはすべて本物の金貨が入っていますが、1袋だけ偽物の金貨が入っています。本物の金貨も偽物の金貨も見た目はまったく同じですが、本物は10g、偽物は11gです。”はかり”を一回だけ使って、偽物の金貨の入った袋を見つけるのはどうすればいいでしょうか?
解説は本書に任せます。
実は、私はこの問題が好きなんですが、最初にこの問題を見たのは「金田一少年の事件簿」です。どの事件のときだったか忘れましたが、はじめが学校の先生にこの問題を出されて一瞬で解いたシーンは今でも鮮明に覚えています。
金田一少年の事件簿の中では確か「はかりを一回だけ使って」ではなくて、何回はかれば偽物の金貨が入った袋を見つけられるか?」だったと思います。そっちの方が設定としては難しいですね。
ということもあって、以前に私が好きな問題を紹介する記事を書いたのでそちらも読んでみてください。
効率よく勤務シフトを決めるには?
これは「和算」のカテゴリーにある項目で、和算の有名書「塵劫記」からの出題です。
甲、乙、丙、丁の4人が6里の旅をします。馬は3頭しかいないので、3人が馬に乗り、1人は徒歩です。途中で徒歩の人を交代しながら4人とも同じ距離だけ馬に乗ろうとすると、1人が馬に乗れる距離はどれだけでしょうか?
実はこの問題は中学受験で特殊算としてよく出題されています。こういうのを知っていると受験の問題はどういった経緯から採用されているのかがわかりますね。学校で扱う問題も同じです。塵劫記は当時のベストセラーだった?らしいですが、その影響は現代まであるってことですね。
三角関数と天文学
ここは三角関数と天文学、測量の関係について紹介されています。角度が使われはじめたのはいつ頃なのかなど歴史についてがメインなのが残念ですが、読めば「へぇ」ってなります。
著者は「学校で球面三角法を教えれば三角関数もっと楽しくなるのに!」って書いてるんですが、肝心のその球面三角法を具体的にどう使うのか解説してないんですよねw
最近Twitterで「三角関数使わないやん」「いやめっちゃ使うで」ってバズってたのでここをピックアップしたんですが、学校で最初に教えるべきはやはり「へぇ!そうなんだ!おもろ!」ってことだと思うんですよね。
数式や問題を解くこと自体を面白いと感じることもあると思いますが、やっぱ実際にどういう風に使われてるか知る方が面白いはず。それを解説したり体感するには時間がかかるので学校ではやらないんですよね。教科書に書いてあることをダラダラ教えるくらいなら、グラウンドの三角測量でもやった方が良くないですか?
楽しさがわかればあとは勝手に勉強してくれるし。やらないやつは何してもやらないので。
ということで、興味がある方はぜひ読んでみてください。
神奈川県公立高校入試、都立高校入試、大学入試で個別指導18年、オンライン指導8年の私がマンツーマンで丁寧に指導します。
- 対象学年:中学生、高校生、浪人生
- 指導科目(高校):数学、物理、大学受験指導
- 指導科目(中学):数学、理科、高校受験指導
- 指導形態:SkypeまたはZoomによるオンライン指導
- 指導曜日・時間:要相談
- 料金:1時間6,000円(税別)→5,000円(2月3月指導開始の方だけ!)
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