書評、レビュー

「面白くて眠れなくなる物理」を買う前に読むと良い記事

面白くて眠れなくなる物理-アイキャッチ画像

学校で勉強する物理ってあんま面白くないんですよね。問題解くばっかで。特に高校は。そんな時に読むと良い本がこれです。読むと「へぇそうなんだ!」「おもろ!」ってなる内容ばかりなので、科学好きな人にオススメです。面白かったところをピックアップして紹介します。

同シリーズの数学の作品の記事もあるので合わせて読んでみてください。

「超・面白くて眠れなくなる数学」で面白かったところ問題を解くのが数学の面白さの1つですが、それ以外の面白さを生徒に伝えるためにインプットしようと思って「超・面白くて眠れなくなる数学」を読んでみました。その中でこの項目は面白かったなあと思う部分をかいつまんでまとめてみたので、購入を検討してる人は参考にしてみてください。...

 

本書の中で特に面白いと思ったのはここです。

  1. 熱と温度はどう違う?
  2. 超高温と超低温
  3. 五円玉を熱すると穴はどうなる?
  4. 「フー」の方が涼しいのはなぜ?
  5. 空気の重さをはかる
  6. 地球の大きさのはかり方
  7. ピサの斜塔の実験はウソだった!?
  8. 飛行機より速い!真空チューブ列車
  9. 人類は永久機関を夢見る

 

熱と温度はどう違う?

突然ですが問題です。

25度の室温のテーブルの上に発泡スチロール板と鉄板を置いておきました。しばらく経つとそれぞれの温度はどうなるでしょうか?

  1. どちらも室温と同じくらいの温度になる
  2. 発泡スチロールの方が室温より温度が高くなる
  3. 鉄板の方が室温より温度が低い

答えは本書で確認してもらうとして、この項目では金属を触るとなぜ冷たく感じるのかを解説しています。あなたは説明できますか?

 

超高温と超低温

ここでは絶対零度と超電導や超高温について紹介しています。

超低温から超高温まで

色々書いてありますが、一番目が引かれたのはこの表でした。「重イオン衝突型加速器RHIC:約4兆℃」。「4兆℃」。。。ゼットンの火球より高温ですね。。。

 

五円玉を熱すると穴はどうなる?

どうなると思いますか?考えられるのは、

  1. 穴の中心に向かって膨張するので穴は小さくなる
  2. 五円玉自体は膨張するが穴は小さくならない
  3. 穴は大きくなる

のどれかだと予想できると思います。答えは読んで確認してみてください。

本書は読むだけでも楽しいんですが、できそうなやつはぜひ実験してほしいですね。これなんか家でもできそうです。変化があるレベルまで熱せれるか、ちゃんと測定できるのかっていう疑問がありますが、そのへんも含めて実験です。

 

「フー」の方が涼しいのはなぜ?

息を吐くとき「はぁ〜」か「フー」があると思いますが、「フー」の方が冷たいですよね。何でかわかりますか?

これを考える上でヒントになるのはビニール袋を膨らませる時に「はぁ〜」と「フー」のどちらの方が速く膨らませられるかってことですね。これは本書に書いてないですが、知っておくとどこかで役にたつかもしれない知識ですね。答えはやってみればわかります。

この話は流体力学に繋がる話なので面白いと思います。

 

空気の重さをはかる

ここではガリレオ・ガリレイが空気の重さをはかったという話が紹介されています。どうやってはかったかというと、皮袋に手押しポンプで空気を限界まで入れて、皮袋ごと重さをはかったみたいです。元の皮袋の重さと比べれば入れた空気の重さがわかるってことですね。どこまで正確にはかれたかはわかりませんが。

本書では身近なもので空気の重さを測る方法について書かれているので、実際にやってみると良いと思います。

 

地球の大きさのはかり方

ここでは古代の人がどうやって地球の大きさをはかったかを紹介しています。小学校とかで「今から地球の大きさをはかろう!」とかやると盛り上がりそうですね。

私はよく生徒に「昔の人はスマホもないしネットもなくてヒマだからヒマつぶしに天体観測したたんだよ」とジョークで話すんですが、昔の人ってすごいですよね。現代のような正確な観測装置がなかったのに結構ちゃんと測定してますからね。よほどヒマじゃないとできないと思いますw

 

ピサの斜塔の実験はウソだった!?

かの有名なピサの斜塔の実験がウソだったんじゃないか説について言及してます。どうも、ピサの斜塔の実験は別人が行ったんじゃないかってことらしいです。これを読むと「ガリレオ・ガリレイが行ったピサの斜塔の実験は・・・」とか偉そうに話すことができなくなります。

なので私は中学生に物体の運動のところを教えるときには「自由落下といえばガリレオ・ガリレイのピサの斜塔の実験が有名だよね。まぁ別人だった説あるけど。」と付け加えています。

 

飛行機より速い!真空チューブ列車

このタイトルで思い起こすのはイーロン・マスクがやってるハイパー・ループですよね。本書はイーロン・マスクがこの事業を始める前に書かれたものだと思いますが、どちらも元ネタは1970年代にロバート・M・サルターという物理学者が提案したものっぽいです。

おそらく提案した当時は技術的、経済的に難しかったんだと思いますが、採算度外視で「おもろいことやろうぜ!」的なマスクは実際にやろうとしてます。

でも、どうやら空気浮上は現実的に厳しいのがわかり磁気浮上に方針転換したようですね。それってリニアじゃんって話ですが。

アメリカではロサンゼルスーサンフランシスコ間(約610km)の建設を目指してたり、インド・ムンバイとプネを結ぶ路線の計画について州政府と基本契約で合意したとwikipediaには書いてあるので、計画自体は進んでるみたいですね。

 

人類は永久機関を夢見る

現代では永久機関は不可能というのは常識ですが、古代の人はやることがなくてヒマだったので永久機関についても考えていたようです。本書ではアルキメデス(いろんなとこで出てくるなこの人)が考えた永久機関などを紹介しています。

この「もしかしてこれ永久機関じゃね?」っていう先人たちのアイデアが発展して熱力学とかエネルギー保存則があるわけですね。今では中学生でも勉強することですが、長い時間をかけて体系化されてきたことを短時間で学べるのが学問、というか学校の良いところですね。自分一人では絶対に得られない知識量をインプットできますからね。

 

ということで、興味を持った方はぜひ読んでみてください。

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