問題集・参考書

「全レベル問題集 英語長文」は初心者、独学者向け!

全レベル問題集英語長文-サムネイル

「全レベル問題集英語長文」の①から⑥までの、難易度や問題数、特徴についてまとめました。この問題集は初心者や独学者にもってこいの教材なんですが、なぜそう言えるのかどこよりも詳しく解説してあります。

 

「全レベル問題集英語長文」の難易度

それぞれの難易度は以下の通りです。

  • 全レベル問題集英語長文①:基礎
  • 全レベル問題集英語長文②:センター
  • 全レベル問題集英語長文③:私大標準
  • 全レベル問題集英語長文④:私大上位
  • 全レベル問題集英語長文⑤:私大最難関
  • 全レベル問題集英語長文⑥:国公立大

 

①だけ細く説明しておきますが①は高校基礎レベルですね(中学レベルではない)。設問も20words程度の文章の下線部和訳、指示語の内容、空所補充、本文内容一致などオーソドックスなものばかりです。

 

「全レベル問題集英語長文」の語数、問題数

語数、問題数は以下の通りです。

全レベル問題集英語長文の語数と問題数

問題数は掲載されている長文の数をカウントしたものです。

これを見ると、①の問題数が少ないのと、⑥の語数300〜400が多いのが気になりますね。

①は7題だと大した練習にならないのでもう少し多くてもいいかなと思います。

⑥に関しては「国公立レベル」という非常にざっくりとした分け方なので、掲載されている問題もそれに合わせたのかもしれませんが、その結果どの大学対策にもならないような感じですね。国公立標準、国公立難関校などに分けた方が良いと思います。

 

「全レベル問題集英語長文」の特徴

それぞれの特徴は以下の通り。

全レベル問題集英語長文の特徴

同じシリーズではありますが、レベルに応じて適切な内容になっているのはとても良いですね。

それぞれ詳しく解説します。

 

英文を読むための基礎知識

全レベル問題集英語長文の特徴-英語を読むための基礎知識1 全レベル問題集英語長文の特徴-英語を読むための基礎知識2

全レベル問題集英語長文①〜④の最初には「英文を読むための基礎知識」という項目があります。

①では「品詞とその働き」「文型とその見分け方」「句と節」「並列(等位接続詞)」が解説されてあります。

②はレベルが上がったのに応じて①の内容に加えて「語順変化を意識する読み方」という項目が追加されています。

 

この部分は英文読解のポイントがわかりやすく整理されまとまっているので、独学の人に向いている教材ですね。

例えば、「英語長文レベル別問題集」や「やっておきたい英語長文」にはこういった英文を読むための基本知識を解説しているような項目はないので、「全レベル問題集英語長文」は比較的初心者向けと言えるでしょう。

⑤と⑥はこの項目がありませんが、このレベルになって基礎知識をわざわざ取り上げる必要はないですからね。

 

文法事項の整理

全レベル問題集英語長文-文法事項の整理1 全レベル問題集英語長文-文法事項の整理2

解説には重要文法の説明が詳しく書かれています。上記2つの画像は①の最初の1題の解説に掲載されているものです。

これも独学する人にはかなり効果的な要素ですね。

この部分も「英語長文レベル別問題集」や「やっておきたい英語長文」にはないので、やはり「独学向け」ということが言えますね。

「文法事項の整理」は①〜④まで掲載されています。⑤以上の人は基本的な文法事項は身についていて当たり前ですからね。

 

ディクテーション

全レベル問題集英語長文-ディクテーション

ディクテーション用に本文の一部を空欄にしたものが掲載されていますが、正直この部分はあまり意味がないので省略します。

もし掲載するとしたら、「ディクテーションのやり方」を詳しく解説するパートを作る方が良いですね。

CDはついているのでディクテーションの効果的なやり方を知っていれば自分でできますからね。

 

大学ごとの出題傾向

全レベル問題集英語長文-大学ごとの出題傾向

③〜⑥には大学ごとの出題傾向の概要が載っています。上記画像は⑥のものです。

出題テーマの比率が載っているのは良いですが、出題される長文問題の平均数や1題当たりの平均語数を載せているのはバカっぽいですね。

そういう情報は各年で分けて見てみないと傾向はわからないのですが、紙面には限りがあるのでしょうがなくこの形になったんでしょうかね。

この部分は参考程度にしておいたほうがいいですね。受験校が決まっている人は自分で過去問調べた方が早いです。

 

文構造解説

長文読解の問題集には必ずついている文構造の解説ですが、「全レベル問題集英語長文」は①〜④と⑤〜⑥ではその形式が異なります。

まずは①〜④。

全レベル問題集英語長文-文構造解説1

①〜④はSVOCを使って全ての文構造が解説されています。これは英語の長文問題集の解説で一番オーソドックスな形ですね。「英語長文レベル別問題集」もこの形です。

 

全レベル問題集英語長文-文構造解説2

⑤と⑥は全ての文構造を解説するのではなく、重要な部分を詳しく解説する形になっています。基本的な文構造の解釈はできる前提の設計ですね。

 

パラグラフ解説

全レベル問題集英語長文-パラグラフ展開

⑤と⑥はSVOCによる構文解説のかわりに「パラグラフ展開」という項目があります。

私大にしろ国公立にしろある程度より上の大学になると、ただ英文が読めるだけではなく、難しいテーマへの理解や大きな文脈を把握する力が必要です。

そのためにはパラグラフを理解する必要があります。その点に注目してこの項目を設けた点は非常に良い点ですね。

 

テーマの解説

全レベル問題集英語長文-テーマ解説

⑤と⑥はさらに「テーマ解説」という部分があります。

長文のテーマについて解説している部分で、これも「パラグラフ展開」と同様に難関大の長文を読む場合に必要なことなので、こういう解説があると自然と「テーマの理解」をしようと意識できるようになりますね。

 

オススメの使い方

これまでの情報を総合すると「全レベル問題集英語長文」はこんな人にオススメです。

  1. 1から独学する人は「やっておきたい英語長文」や「英語長文レベル別問題集」よりも「全レベル問題集英語長文」のほうがオススメ
  2. 構文や英文解釈などの教材を使うのがめんどい人にオススメ
  3. 英文の読み方がわからない人はレベルに応じて①〜④を使いましょう
  4. 難関校の英文読解のコツを身に付けたい方は⑤か⑥がオススメ
  5. 量が足りない場合は「やっておきたい英語長文」や「英語長文レベル別問題集」を追加して使うのがオススメ

 

②について補足しておきます。長文読解は単語、文法が最低限できている必要があります。しっかり読めるようにするには、その上で構文や英文解釈のテキスト、例えば「基礎英文精講」や「英文解釈の技術70」で勉強してから長文読解の練習に進むのが一般的ですが、英文を読むための基礎知識が解説されている「全レベル問題集英語長文」は手っ取り早く長文を読めるようになるにはもってこいの教材と言えます。

唯一の弱点は①〜④のそれぞれの問題数が少ないことです量が少なくていまいちコツがつかめない場合は他の教材を追加して使うと良いでしょう。この教材で解説されている「英文を読むための基礎知識」などを活用すれば、「やっておきたい英語長文」などでも効果的に勉強できるようになるはずです。

 

 

言わずと知れた「やっておきたい英語長文」については以下の記事をご覧ください。

やっておきたい英語長文、サムネイル
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