神奈川県公立高校入試

神奈川県公立高校入試 国語の勉強方法 完全版

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神奈川県公立高校入試の国語の勉強方法をまとめました。ここに書いてあることを実行すれば確実に目標点を取ることができるようになります。プロとして10年400人以上を個別指導してきた経験からどの目標点にも対応するように解説したので参考にしてみてください。

内容がめちゃくちゃ多いので、目次を見て興味あるところから読むことをおすすめします。目次はリンクになってるのでクリック(タップ)すればそこまで飛べます。

 

これやっとけば間違いないっていう教材

ごちゃごちゃ読むのがめんどいという方もいると思いますので、最初にこれやっとけば間違いないっていう教材を載せておきます。まず最初に教材の種類を整理しておきます。

  1. 漢字、文法
  2. 古文
  3. 長文読解
  4. 過去問
  5. 模試

基本的に必要な教材は①〜④だけです。短歌、俳句も出題されますが、1問(2点分)しか出題されないためそれ用の教材を買う必要はないです。難易度も低いので即興で解ける問題も少なくないです。

また、参考書も必要ないです。教科書を持っていれば短歌や俳句、古文、文法あたりをチェックする程度でOKです。国語は古文も含めた読解が配点の80%を占めているので、読解のスキルを上げるのが最大のポイントです。

勉強方法は後述するとしてまずはおすすめの市販教材を紹介します。

 

漢字、文法のおすすめ教材

入試では文法も1問(2点分)だけ出題されます。たった2点分のために専用の教材を買うのは馬鹿らしいので漢字と文法が一緒になっているやつがおすすめです。

英単語でも同じシリーズの教材を紹介しましたが、これが良いですね。漢字、語句、文法が入試で出題された順に掲載されていますしデザインが見やすくて良いです。アプリもあるので教材を持ち運ばずに出かけたときのちょっとした時間に勉強することもできます。迷ったらこれにしておけば間違いないです。

 

古文のおすすめ教材

神奈川県の入試では古文のみ出題されているので、とりあえず古文のみ勉強するための教材を使いましょう。おすすめはこれ。

少し古いものですが、今でも十分使えます。古文は古文独特の表現、例えば「〜まじ」などの意味を覚えることと、たくさん読むことが重要です。ここ5年の問題を見ると入試で問われるのは「文章の意味がわかるか」だけなので文法事項は細かく理解する必要はありません。その意味ではこの教材は最適です(少し余計な部分もありますが)。

 

長文読解のおすすめ教材

長文読解は闇雲に問題を解きまくっても意味がないです。「読み方」「解き方」を理解した上で問題演習をするのがレベルアップのポイントです。

おすすめはこの3つですね。個人的には3つ目の「総合的研究」が一番おすすめです。デザインが見やすいのと解説がわかりやすいので万人向けです。上の2つは人を選ぶかもしれません。

 

ややレベルが高い問題集だと以下のものがおすすめです。

 

過去問

受験勉強で最も重要なのは過去問演習です。基礎学習が終わったら出題傾向の問題をたくさん解くのが最も効果的なので、過去問は収録年数が多いものがおすすめです。上のやつは6年分、下のやつは12年分入ってます。下のやつはネットでしかも無料で質問できるのが良いですね(実際に質問したことないのでどんな感じかは知りませんが)。

2015年度から新課程になったのでそれ以前の入試問題は現行の入試問題と少し出題傾向が変わっていますが、それでも十分練習になるので過去問は掲載年数が多いものを選ぶのが正解です。

解説についてはどれも似たようなものなのであまり気にしなくても良いと思います。この問題はこう解いた方が良いなど細かい所を見ればキリがないですしね。

 

違う視点からもう一つの過去問を紹介しておきます。

これは各都道府県の入試問題を収録したものです。中学生が勉強する内容は指導要領で決まっているので自ずとどの都道府県でも入試問題も似通っているので、ほかの都道府県の問題は練習するにはもってこいなんですよね。

過去問、模試をやってさらに強化したい問題パターンがある場合は追加で使うと良いですね。ここまでやれば目標点を取れる確率がMAXになります。値段が高いのが難点ですが。

 

模試

模試は定期的に受けた方が良いです。「W合格もぎ」と「全県模試」が有名ですね。塾に通っている受験生はこのどちらかを受けている人が多いと思います。

実はこの二つの模試はネットで購入することができます(以下のリンク先参照)。

新教育SchoolGuideWeb:W合格もぎ

伸学工房:全県模試

塾に通ってなかったり、ギリギリで通い始めた人は自分で模試を購入して練習するとかなり効果的です。過去問と合わせてやれば入試対策はバッチリです。もちろん、判定や偏差値は算出されないのでその点は実際に模試を受けるのには劣りますが、本番に限りなく近い形での問題演習は効果的です。

 

塾教材について

市販の教材よりも塾の教材の方が圧倒的に優秀です。なぜかというと市販の教材は全国の公立入試全般に対応した教材しかありませんが、塾教材は神奈川県の入試に特化しているからです。下記の教材はその代表例です。この教材を使うためだけに塾に通う価値はあります。

オリジナルの教材を使っている塾も少なくないですが、それもかなり有効です。私の経験上、講師の質は当たり外れ(とくに外れ)が大きいのでその点では塾に通うメリットはあまりありませんが、塾の教材はその価値が大いにあると言えます。

ちなみに私は仕事柄、これらの塾教材を入手することが可能なので、私の生徒には市販教材ではなく必ず塾教材を使わせています。ホントにかなりの差がありますからね。特に学力的に中の上以下の生徒は結果に大きな差が出ます。

塾で使う教材の中で「これ使っときゃ間違いない」っていう教材もリストアップしておきます。

  1. Iワーク/オリジナルテキスト/新中学問題集(通常学習用)
  2. 県トレ
  3. GetThrough
  4. 極める〇〇

①は通常学習用(学校対策用)です。新中学問題集はやや難しいので中高一貫校の生徒がよく使いますが、公立生でも学力が高い生徒には使わせることもあります。

②〜④が入試用の問題集です。②+③とか③+④の組み合わせで買わせることが多いですね。70点以上を目指す場合は三つとも買わせることもあります。

塾教材はこの3つを使えば間違いないです。そこそこ頭の良い受験生ならこの3つと過去問があれば80点以上取れるようになるので、十分と言えるでしょう。

他にも用途に合わせて色々ありますが、長くなるので省略します。

 

教材紹介はここまでですが、問題傾向を知った上で勉強しないと効果が薄いので、ここから先は入試問題について理解するための解説をしていきます。

ここに書いてあるコツ・ポイントを意識して勉強すれば確実に目標点に到達できるので、ぜひ目を通してみてください。

 

問題構成と配点

国語は新課程になってからの平成26年度〜平成30年度で出題パターンはほぼ同じです。ここでは平成30年度の問題を例に解説します。

第1問 漢字/文法/短歌 2点×10 20点
第2問 古文 4点×4 16点
第3問 小説 4点×6 24点
第4問 評論分 2点×1、4点×7 30点
第5問 会話文+図表読解 4点×1、6点×1 10点

 

まず注目すべきは古文も含めて読解問題で80点もあるということです。これは読解が苦手な人にとっては厳しいですが、読解は点数が上げやすいので他の科目よりも勉強時間をかけずに済みます。もちろんその方法は後述します。

小問ごとの配点は年度によって変わりそうですが、大問ごとの配点はほぼ同じと考えておいて良いと思います。もしかしたら第5問の会話文+図表読解の配点が増えるかもしれません。

第1問ですが漢字の読みが8点分、カタカナで書かれた部分と同じ漢字を選ばせる問題が8点分、文法と短歌がそれぞれ2点分です。なので文法と短歌は特別時間をかけて勉強しないくても良いですね。最初に紹介した教材を使って勉強しておけばだいたい解けるようになるはずです。

短歌の部分は、俳句と交互に出題されています。

  • 平成26年度:短歌
  • 平成27年度:俳句
  • 平成28年度:短歌
  • 平成29年度:俳句
  • 平成30年度:短歌

なので平成31年度は俳句が出題される可能性が高そうです。

第2問は古文でほぼ確定です。平成26年度〜平成30年度まで全て古文です。

第3問も小説でほぼ確定ですね。主人公が受験生と同年代であることが多いので比較的読みやすいですが、平成30年度と平成29年度は時代設定がやや古いものだったので読みにくい人もいたかもしれません。

第4問は評論文か随筆でほぼ確定です。テーマについての知識がないと読みにくい問題が多いです。どんなテーマの文章が出題されるかは予想できないので、テーマによらず解けるようなスキルを身につけておく必要があります。

第5問は会話文+図表読解でほぼ確定です。会話文自体は難しくないですが、図や表、グラフを読み取らないといけないので得意な人と苦手な人が分かれる問題です。

 

問題構成と配点がわかったら次は勉強の大まかな流れをおさえましょう。

 

勉強の大まかな流れ

国語は他の科目に比べるとやることが少ないので勉強の流れといってもこれしかありません。

  1. 漢字、文法をひたすら勉強する
  2. 古文を勉強する
  3. 小説、評論分、随筆を勉強する
  4. (図表読解を勉強する)
  5. 過去問演習

厳密にいうと漢字は最初だけでなく常にやり続けないといけませんが、流れとしてはこんな感じです。

漢字、文法、短歌or俳句で20点あるのでここは目標点が何点であれ最低でも16点はとっておきたいところです。そのためには漢字は確実に得点できるようにしなければいけません。短歌or俳句は勉強しにくい上に配点が2点しかないので、勉強するとしても教科書や過去問に乗っているものの意味を理解しておく程度で良いでしょう。

第2問の古文は第3問〜第5問に比べると簡単なので、ここも最低12点/16点はとっておきたいです。古文が得意な人は確実に16点/16点取れるようにしておくとラクになります。中学古文は古文の知識がなくても解ける問題が多いです。中学レベルを超える部分は現代語訳がついているので文章の意味も把握しやすいはずです。苦手な人は最初に紹介した教材で勉強するようにしましょう。得意な人はここは飛ばしても良いと思います。

第3問と第4問の対策は同時に行います。最初に紹介した教材で読解のポイントをしっかり身につければ得点が安定するはずです。

第5問の図表読解はかなり特徴的な問題で、これといったおすすめの市販教材がありません。過去問で練習するくらいしか勉強方法はないです。塾教材であれば神奈川県に特化した教材があるので対策できますが。あとは「全国高校入試問題正解」の中で似たような問題を探して解くくらいですね。

最後に過去問演習で仕上げましょう。

 

以下で目標点ごとの戦略を解説してあるので参考にしてみてください。

 

入試国語の戦略

目標〜50点の場合の理想的な得点の仕方はこうです。

  • 第1問:漢字で14点/16点、文法・短歌or俳句で2点、合計16点/20点
  • 第2問:12点/16点
  • 第3問〜第5問で20点〜24点/64点
  • 合計:48〜52点/100点

とりあえず漢字で確実に得点できるようにしましょう。漢字練習と並行して他の勉強をしていくのが基本です。古文も12点/16点はとりたいところですね。第1問と第2問で合計28点/36点が目標目安です。

読解についての勉強方法自体は後述します。ここでは模試や本番での解き進め方について解説しておきます。

第3問〜第5問の解き進め方のポイントは2つあります。

  1. 問題を最初に読まない(本文を最初に読む)
  2. 文章を最初から最後まで一気に読む
  3. 読みながらメモする
  4. 「ムズイし、ちょっとわからなそう!」と思ったらすぐに次の問題にいく

 

①は「え、逆じゃないの?」と思うかもしれません。「問題を先に読む」というのは一般的によく言われるテクニックですが、読解が苦手な人がこれをやると逆に読めなくなります。なぜかというと、問題を先に読むと「問題文の情報」と「本文の情報」の2つを同時に扱うことになり混乱するからです。

目標点が〜50点の人は全ての問題を解ける必要はなく、難しい問題は捨ててもOKです。その分の時間を使って焦らずに確実に理解していくことが重要です。

②はそのためのポイントです。「問題文を読んで、その問題に関係あるところだけ読む」というのも一般的な読解の解き方ですが、これもある程度の学力がある人向けのテクニックです。読解が苦手な人は「問題に関係あるところだけ」を探し出すのが苦手ですし、それをやろうとすると順を追って読むのではなく色んなところをバラバラと読んで該当箇所を探そうとしてしまいがちなので、文章全体の意味が把握できず混乱してしまいます。文章は必ず最初に1回通して読むようにしましょう。

「そんなことしてたら時間がなくなる!」と思うかもしれませんが意外と平気です。繰り返しになりますが、目標〜50点の場合、全ての問題を解ける必要はないので、解ける問題に時間をかけてじっくり解くことができます。

では「解ける問題」をどう判断するかというと、ここでポイント③の出番です。問題を解いているときは「これは自分が解ける問題」「これは自分が解けない問題」という判断はできないです。解説されれば「ああこれは自分でも解ける問題だったな」とか「これは解説されても理解できいないから解けない問題だったな」という風に思えるかもしれませんが、解いている間はそんなことはわかりません。ですので自分の感覚に頼るしかないです。

なので「ムズイな。これは解けないかもしれない。」と思ったら次の問題にいくのがセオリーです。まぁこれは他の科目でもそうなんですが、特に国語の読解問題ではそうです。「まずは問題全てに挑戦して、答えられそうな問題を答えておく」というのが重要です。

③の読みながらメモするも重要なテクニックです。これについては勉強方法のところで詳しく解説します。

 

入試国語に対する戦略はどの目標点であれ基本的に同じです。ほとんどの場合上記の方法で十分対応できます。下手に「問題文から先に読む」をやらない方が良いですね。それよりも読解の基本的なスキルを身につけることの方が重要です。

 

漢字の勉強方法

漢字の勉強方法は基本的なこと実践すればOKです。ポイントは以下の3点です。

  1. とりあえず書きまくる
  2. 「3回復習」する
  3. 1週間単位で勉強する

漢字は書ければだいたい読めるのでとにかく書いて覚えましょう。書く練習をしていれば自然と読むはずなので。

書くのと同じくらい重要なのは復習の仕方です。私は生徒に「3回復習」と「1週間単位」をやるように教えています。

  1. 月曜日:漢字を10個覚える→自分でテスト→夜寝る前にもう一回テスト
  2. 火曜日:前日覚えた漢字をテスト→新たに10個覚える→自分でテスト→夜寝る前にもう一回テスト
  3. 水曜日:前日覚えた漢字をテスト→新たに10個覚える→自分でテスト→夜寝る前にもう一回テスト
  4. ・・・
  5. 日曜日:月曜〜土曜に覚えた漢字をテスト→覚え直し

とにかく自分でテストすることが重要です。短期間でテストを繰り返すことと、しばらく経ってからテストをすることの両方やることで効果が高まります。この方法で勉強すれば確実に覚えられます。教材のキリが良いところまで終わったらそこまでをまとめてテストするとさらに効果が高まります。

中学生で習う漢字は約1100個です。私はどのレベルの生徒にも最初の段階で1日50個覚えて1ヵ月でひと通り終わらせることをおすすめしています。なぜかというと暗記ものは時間がたつと嫌でも忘れるので、「短期間で一気に覚えて、忘れてきたタイミングで一気に復習する」というのを繰り返した方が効果的だからです。

毎日10個ずつだと全て終わる頃には前半の漢字を忘れますからね。ダラダラと毎日覚えるよりも、覚える→しばらく放置→復習→しばらく放置→復習→・・・の方が圧倒的に効果があります。

漢字を覚えるためのさらに具体的なテクニックもありますが長くなるのでここでは省略します。知りたい方は体験指導を受けてみましょう。体験指導の申し込みはこの記事の最下部からできます。

 

古文の勉強方法

古文はとにかくたくさん文章を読んでその現代語訳を理解していくことが重要です。中学古文は古文の知識がなくても解ける問題も多いので得点しやすいところです。現代文の読解が得意な人は特に勉強しなくても解けちゃう人が多いですね。

ここでは古文が苦手な人のための勉強のポイントを解説します。ポイントは以下の2つだけです。

  1. 単語と文法を覚える
  2. 読解のスキルを上げる

 

単語と文法を覚える

例えば平成30年度の問題だと、以下の部分の意味がわからないと読みにくくなります。

  1. わたりゐて後:引っ越した後(わたり=渡り)
  2. 言いひらかざりけり:言わなかったよん(言い開く、ざり+けり)

①は単語の知識、②は文法知識です。古文の読解が解けるかどうかはこの2つの知識があるかどうかで決まります。覚えないといけないことはそんなに多くないので、最初に紹介した教材でインプットしましょう。

 

読解のスキルを上げる

古文は文章の意味がわかれば現代文の読解と同じです。古文の問題自体の難易度は低いので、そこまで高度なスキルは必要ありません。

例えば平成30年度の(ア)の問題では以下のことを意識できていれば解けます。

  1. 基本は消去法
  2. まずは2択に絞ることを考える

②のポイントも読解の基本的なテクニックです。選択肢を見ると1、2は「新京の人が入道をおそれていたっぽい」ことが書かれています。選択肢3と4は「古京の人が入道をおそれていたっぽい」ことが書かれています。選択肢1・2と選択肢3・4は相反することを言っているので、この時点で正解は「1or2」か「3or4」だと判断できます

本文2行目〜3行目から「古京の人が入道をおそれていた」ことがわかるので、この瞬間選択肢1と2は消えます。これで2択に絞れました。

読解の選択問題の解き方の基本は消去法です。文章内で一箇所でも本文と合わないところがあればその選択肢は消してOKです。例えば選択肢4の「弁解をしなかった」とありますが、本文では「言いひらかざりけり=言わなかった」と書いてあるのでこの瞬間、選択肢4は消去できます。これは「申し開く=説明する」との混同を狙った選択肢と考えらるのでやや難しいですね。

2択に絞りにくい問題や消去しにくい選択肢もありますが、比較的簡単な問題が多い(ア)や(イ)は解けるようにしておきましょう。

 

読解の勉強方法

すでに基本テクニックは古文の勉強方法のところで紹介したので省略します。それらのテクニックはよく聞くしやってるつもりだけどなぜか解けないという人も少なくないと思うので、ここではそういう人向けのポイントを解説します。

消去法のテクニックを使って解ける人は実は自然と次のことをしています。

  1. 選択肢の文章をいくつか分解する
  2. 問題文に該当する本文中の文章もいくつかに分解する

 

先ほどの古文で例にした問題では「新京」と「古京」が並んでいるので2択まで削りやすかったですが、第3問の(ア)のような選択肢だとそれができません。

こういう場合は次のように文章を分解してみましょう。

”仕事に打ち込むことで、「幸次郎」への恋心を忘れていたが、再開して思わず動揺し、強い言葉を投げかけて「幸次郎」への思いを再び断ち切ろうとしている。」

↓↓↓↓↓

仕事に打ち込むことで、「幸次郎」への恋心を忘れていたが再開して思わず動揺し強い言葉を投げかけて「幸次郎」への思いを再び断ち切ろうとしている。」

 

3つのパートに分けました。あとはそれぞれ本文内容と一致してるかどうかを調べればOKです。あまり細かく分けすぎると逆に混乱するので3つくらいが目安です。

本文内容と一致してるかどうかを調べるときの考え方ですが、例えば最初のパートでは『「幸次郎」への恋心を忘れていたのか?』と思って本文中で該当しそうなところを調べてみるようにしましょう。このように疑問に思うことが重要です。名探偵コナンの気持ちになって推理しましょう。

著作権の都合で本文はわからないようになっているので、一致してるかどうかの解説はできないのが残念です。

「消去法を使えばいい」というのは知っているけど、実際にそれを使いこなせない人は選択肢の文章全体で考えていることが多いです。それをいくつかに分解し1つずつ比較するようにすると解きやすくなります。1つでも一致しない部分があればその時点で消去できるので、他の部分は確かめなくてOKです。時間がもったいないですからね。

 

会話文+図表読解の勉強方法

第5問の(ア)はここまでで解説した読解のテクニックを使えばOKです。

夫婦のみの世帯、夫婦と未婚の子のみの世帯に大きな変化はなく主に単独世帯が約二倍に増加していることに伴って全体の世帯数は増えている

グラフ1を見ると、「夫婦のみの世帯」は2倍以上になっているのでこの時点でこの選択肢は消去できます。他の選択肢も同様にチェックしていけばOKです。

そもそもグラフや表の読み方がわからないとダメですが、そういう人は過去問を解きながら読み取り方を勉強しましょう。グラフはまずグラフタイトル(「世帯数の年次推移」)を見ましょう。これを見ればそのグラフが何についてのグラフかわかります。だいたい横軸が年度、縦軸が何かの数量を表していることが多いです。

平成30年度の問題のような積み上げグラフの読み取り方もおさえておきましょう。例えばグラフの25年度は全ての世帯を合計すると約5000万世帯(50×百万世帯)あることがわかります。5つに分かれているのはそれぞれの世帯数がいくつかを表しています。例えば、単独世帯は1300万世帯というのが読み取れます。

グラフ2の縦軸のようにA/Bの形になっているものもおさえておきましょう。「台/100世帯」というのは「100世帯当たり何台?」ということを表しています。このA/Bの形は「Bあたり何A?」と考えましょう。

 

(イ)は難しいですがこれもポイントがあります。記述するに当たって条件がありますが、そのうちの③に注目しましょう。

例えば平成30年度の問題では「表とグラフ2から読み取った変化の具体的な内容に触れていること。」とあります。

これの意味は「表とグラフ2の情報をそれぞれ1つずつ書いてね」ということです。表は「家電の種類と普及率」について、グラフ2は「家電の保有数量の推移」についての情報です。

表の方は「家電の種類」と「普及率」の2つの情報が書いてありますが、普及率については調査されてなかったり調査が終了していたりするので、読み取れるとしたら「家電の種類」の方です。グラフ2は「保有数量の推移」についての情報しかありません。

このことから、回答には「家電の種類が増えたor減った」、「保有数量が増えたor減った」ということを書けばいいというのがわかります。

家電の種類が増えたかどうかは表を見ただけだとわかりにくいですが「パソコン」や「薄型テレビ」が昭和61年に存在していたかどうかを考えればわかるはずです。一般常識的にも判断できるでしょう。

保有数量の方はグラフを見れば一目瞭然ですが、テレビだけは少し判断が難しいです。ブラウン管テレビが減った代わりに薄型テレビが増えましたが、それぞれのピーク時の台数を比較してもトータルで25台/100世帯程度の減少です。それに比べてその他の家電の保有数量は大幅に増加してるので、トータルの家電の保有数量は増加したと考えていいでしょう。

まあそれ以前に問題で「家電の電力消費量が増えた理由」を聞いているので、一般的に考えたら「家電の量自体が増えた」のと「家電の種類が増えた」と考えるのが自然ですね。

 

ちなみにですが、この問題を解くときに本文は最初のCさんのセリフ以外読まなくても解けます。あとは表とグラフと問題文だけ。第5問は「本文を全部読まなくても解ける」というのは覚えておきましょう。もちろん、全ての問題がそうではないですけどね。

 

まとめ

最後にまとめておきます。

  • 漢字は短期間で一気に勉強する
  • 「3回復習」と「1週間単位の勉強」をする
  • 古文は単語と文法を覚える
  • 読解の基本は消去法
  • 読解はまず2択に絞ることを考える
  • 選択肢を消去しにくい場合は文章を3つに分解する
  • 第5問の会話文+図表読解は条件③に注目する

 

ここまでの内容をしっかりやれば確実に目標点を取ることができますが、読んだだけだとよくわからないという方もいると思います。そんな方はぜひ私の指導を受けてみませんか?

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