神奈川県公立高校入試

神奈川県公立高校入試のS値計算方法(自動計算あり)

神奈川県の公立高校入試の合否判定に使われるS値の計算方法についてまとめました(自動計算あります)。S値の計算には内申点、入試得点、面接点が使われます。また、入試得点と面接点だけで合否を決める10%枠と呼ばれる制度についても詳しく説明します。

数学の解説もアップしてあるのでどうぞ。

2023年(令和5年)神奈川県公立高校入試、数学の解説2023年(令和5年)、2月14日に実施された神奈川県公立高校入試の数学の解説をアップしました。難しい問題だけピックアップしてあります。...

S1値、自動計算できるやつ

小数第2位まで表示するようになってます。うまく計算できない場合はページを再度読み込んでください。

内申点:
入試点:
面接点:
特色検査:
内申、入試、面接の比率:



神奈川県公立高校入試の合否判定方法

神奈川県公立高校入試の合否判定には1次選考と2次選考があり、それぞれの選考で使われる指標は以下の通りです。

  • 1次選考:内申点、入試得点、面接点、(特色検査)
  • 2次選考:入試得点、面接点、(特色検査)

また、1次選考の合格人数の上限は定員の90%、2次選考は残りの10%〜となっています。つまり、定員が300人の高校の場合、1次選考では最大270人、2次選考で30人〜の合格者となります。ほとんどの高校で1次選考では上限の90%まで合格にしているので、10%枠と言っているのはそういう意味です。

内申点、入試得点、面接点、特色検査はそれぞれ、ごちゃごちゃ計算して100点満点に換算して合否判定に使われます。以下の項目でその計算方法について詳しくみていきます。

知っておくと計算しやすくなるポイント

  • 内申点は2年学年末と3年2学期(12月成績)を使う
  • 内申点、入試得点、面接点、特色検査は100点満点に換算される
  • 100点満点に換算された内申点、入試得点、面接点、特色検査には各校で定めた係数をかける

内申点は「2年は学年末、3年は2学期までの成績」が使われます。2期制の場合は2年後期、3年前期(または同時期)の成績が使われます。

内申点はどの時点からどの時点まで使われるのかが少しわかりにくいので詳しく説明しておきます。

2学期制の中学の場合

2年の内申については2学期制でも3学期制でも同じで、2年の学年末の成績が使われます。

学年末の成績は前期と後期の成績も合わせて計算されます。つまり2年のテストは全て入試に関係あるってことですね。

高校に提出する調査書が11月末〜12月に作成されるのですが、内申点の計算で使われる3年の成績は3年前期+後期の12月時点(後期中間テストまで)の成績です。

入試に関係あるテスト

  • 2年前期中間テスト
  • 2年前期期末テスト
  • 2年後期中間テスト
  • 2年後期期末テスト
  • 2年学年末テスト
  • 3年前期中間テスト
  • 3年前期期末テスト
  • 3年後期中間テスト(3年11月ごろ)

3学期制の中学の場合

3学期制の場合は2年学期末と、3年2学期までの成績が使われます。

入試に関係あるテスト

  • 2年1学期中間テスト
  • 2年1学期期末テスト
  • 2年2学期中間テスト
  • 2年2学期期末テスト
  • 2年3学期中間テスト
  • 2年3学期期末テスト
  • 3年1学期中間テスト
  • 3年1学期期末テスト
  • 3年2学期中間テスト
  • 3年2学期期末テスト(3年11月ごろ)

内申:入試:面接の比率はだいたい5パターンに分けられる

内申、入試、面接の得点に各校で定めた比率をかけてS1値を計算するんですが、その比率はほとんどが以下の5パターンです。

内申:入試:面接

  • 2:6:2(翠嵐など)
  • 3:5:2(柏陽、横須賀、湘南、小田原など)
  • 4:4:2(港北、市立戸塚、逗葉、鶴嶺、厚木西、横浜国際など)
  • 5:3:2
  • 6:2:2

上のパターンほど学力重視で、偏差値が高い傾向にあります。4:4:2が最も多いですね。

世界一わかりやすいS1値の計算手順

1次選考ではS1値と呼ばれる値が使われます。S1値の計算には上記の通り、内申点、入試得点、面接点、特色検査が使われます。

いろんなところで目にする計算式「S1 = a×f + b×g + c×h(+d×i)」ですが、その度に説明がわかりにくいなあと思ってたんですよね。

ということで、どこよりもS1値を計算する手順を紹介します。

  1. 内申点を100点満点に換算する
  2. 入試得点を100点満点に換算する
  3. それぞれの比率を掛けてS1値を計算する

面接点と特色検査はもとから100点満点で実施されるところが多いので手順③のところでまとめて計算します。

それでは1つ1つみていきましょう。

手順①:内申点を100点満点に換算する

例があった方がわかりやすいので、以下の生徒を想定します。

  • 2年内申点:38/45
  • 3年内申点:40/45

内申点は「2内申+3年内申×2」で計算します。今の場合、内申合計=38+40×2=118(135点満点)となります。

これを内申点の最大値である135で割って100を掛ければ100点満点に換算できます。今の場合は、118×(100/135)≒87.41(100点満点)となります。

手順②:入試得点を100点満点に換算する

入試得点は各科目100点、合計500点です。例えば入試得点が350点だった場合は100点満点に換算すると以下のようになります。

350×(100/500)=70.00(100点満点)

100/500=1/5なので実は5で割るだけでOKなんですよね。

手順③:それぞれの得点に比率をかけてS1値を計算する

内申点=87.41、入試得点=70.00までは計算しました。

これらに加えて面接点=80点(100点満点)、特色検査なしと仮定した場合のS1値を計算してみます。ここでは内申:入試:面接=4:4:2として計算してみます。

S1 = ( 87.41×4 ) + ( 70×4) + ( 80×2 ) = 789.64(1000点満点)

他の受験生と比較して順位をつけるために、各点数は小数点以下第2位までは計算するようです。

このS1値と各校の合格平均から予想されるS1値を比較すれば、合格できそうかどうかわかります。比較するときは「神奈川県 高校受験案内」がオススメです。下の画像のように合格者の内申と入試得点の平均が載ってるので参考になりますよ。

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宇宙一わかりやすいS2値の計算方法

2次選考で使われるS2値は以下のように計算されます。入試得点、面接得点などをS1値のときと同じ設定で計算してみます。

2次選考の場合も入試得点と面接の比率は各校が定めたものになりますが、だいたい「8:2」か「7:3」です。ここでは「8:2」で計算します。

S2値 = ( 87.41 × 8 ) + ( 80 × 2 )=859.28(1000点満点)

まとめ

さいごにまとめておきます。

  • 入試には2年の全テストと3年12月までのテストが関係する
  • 内申点は2年+3年×2で計算される
  • 内申点と入試得点は100点満点に換算される
  • 内申と入試の比率は学校ごとに違う
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神奈川県公立高校入試、都立高校入試、大学入試で個別指導18年、オンライン指導8年の私がマンツーマンで丁寧に指導します。

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  • 指導科目(高校):数学、物理、大学受験指導
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