指導方法

数学を教えるときのコツ

数学を教えるときのコツ、アイキャッチ

今回は生徒が理解しやすくなる数学の教え方について書きます。なので、今回の記事は生徒向けというよりも指導者向けの内容です。ここに書いてあることをおさえて指導すればほとんどの場合は理解してくれると思います。

今回は私が最もよく使ういくつかのテクニックを紹介します。

 

具体的な数字で考えさせる

中学生になって数学が苦手になる生徒も結構いるんですが、その原因は「文字」の登場です。文字式を扱いはじめるので抽象度が高くなり理解しにくくなる生徒が増えます。

例えば、こんな問題。

100gのa%を文字aを使って表しなさい。

a%のところで???となる生徒に対しては、「じゃあこれだったら?」と聞いてみましょう。

100gの5%は?

たいていの生徒はこの質問に対して「5g」と答えだけ言うと思うので、さらに「いまどうやって計算した?」と聞いてみましょう(「途中式書いて」でも良いですが、その意味がわからないでフリーズする生徒もいるので、こちらの聞き方の方がベター)。

計算式が書けたら、「そう。そうだよね。じゃあ、この10%がa%に変わったらどうなると思う?」と聞きます。この時点でも、ある程度数学ができる生徒ならちゃんと正答にたどり着けると思いますが、無理な生徒もいます。

例えば「100×0.0a?」と答える生徒もいるでしょう。

その場合は、「じゃあ5%を分数で表すと?」と続けましょう。あとは同じ要領でa%を分数で表すにはどうすれば良いのか聞けばOK。

そもそも%表記を理解してない場合はそこからやり直す必要がありますが、この方法ならそのチェックもできます。

 

中1だけに限らず、この指導方法は高校生でも有効です。私は「文字でわかりにくかったら適当に数字を当てはめて考えてみよう」といつも指導しています。

 

情報量を減らす

私はいつも「教科書読めばだいたいのことは書いてあるので教科書読め」と言ってるんですが、それができない生徒がたくさんいます。

単純にめんどくさいから教科書を読まないということもあると思いますが、驚くことに「書いてある情報が多すぎて理解できない」という生徒もいます。

こういう場合は情報量を減らしてあげる必要があります。減らし方としては次の項目の内容が最も効果的ですが、使い方には注意が必要だと思います。

 

余談ですが、教科書読めない問題はおそらく小学生までに教科書や本をしっかり読む経験がないためだと思われます(学習障害などを除けば)。見ただけで嫌になるレベルの生徒が相当数います。義務教育の限界って感じですねw

 

まずは解き方だけ教える

情報量を減らす方法の1つはとりあえず「解き方だけ教える」です。これだけ読むと批判する人もいそうですが、そういう人は深呼吸して最後まで読みましょう。

「なぜそうなるのか」「これを勉強する意義」とかを話してしまうと、生徒は見えない壁を作りますw

もちろんそうじゃない生徒もいますが。

そもそも数学(勉強)を仕方なくやっている生徒は「解き方を早く教えてくれ」と思っている生徒が圧倒的多数なので、とりあえず解き方だけ教えると「おお、解けた。天才。」となってくれます。もちろん「ちゃんと考え方を理解したい」とも思っているはずです。

なので「その先」をどこまで指導するかどうかはその生徒に合わせて調整しましょう。この辺が講師の腕の見せ所ですね。

私は常々「理解は後からついてくる」と言っています。個人差はありますが、高校数学レベルなら、ちゃんと理解できるようになるまで半年〜1年くらいはかかります。それがわかっていれば、「現時点できっちり理解できなくてもOK」と講師側も思えるでしょう。

逆に、一度教えたのでOKと思っていると「それ、こないだ教えたじゃん。なんでできないの?」となってしまいがちなので注意が必要ですね。

 

「とりあえず解き方」という発想はここ数年でさらに強まっていると感じています。その理由はSNS、YouTube、スマホにあると思います。どのサービスも、満足感を得られるまでのリードタイムが短いからです。人気YouTuberの動画を見てればわかりますが、とにかくテンポが早いです。1秒ごとに切って繋いで、みたいな動画が腐るほど出てきますw

勉強だけに限らず入り口としては「とにかく簡潔に=情報量を減らす」が大原則ですね。人気のあるゲームも入り口は簡潔で、ルールもシンプルなものが多いです。練習次第でいくらでも上手くなる、戦略や遊び方に多様性がある、なども共通点ですね。

勉強でも同じように、興味を持ってきたら時間をかけて考えさせるような指導も徐々にしていくと良いと思います。

 

集団指導だとなぜか頭に入ってこない

指導してると「学校の先生の言ってることは意味わからん」という生徒がかなり多いんですが、私としては特別な教え方をしてるつもりはなく教科書に書いてあることを話してるだけなんですよね。

で、最初に疑問に思ったのは「学校の先生はどんだけわかりにくい説明してんのか?」ってことだったんですが、生徒の話を聞く限りどうやら説明自体に問題はなさそうだなというケースがほとんどっぽいです。

じゃあ何が問題なのかというと、原因の1つは集団指導じゃないかと。

先生が30人とか40人に向けて解説をしていると、生徒が「自分事」と捉えられない状態になってる可能性があるのではないかと思います。校長先生の話を誰も聞いてないのと同じような感じ。

だけど、1対1の指導なら「自分事」になりやすいので頭に入ってくる。まぁ、生徒は自分以外いないですからねw

確証はないですが、心理実験でもやれば科学的にわかるんじゃないかと思います。

 

もう1つは信用度、信頼度です。信頼してる先生の話は注意して聞きますが、そうじゃない人の話はあまり聞かないでしょう。だとすると信頼してない先生の話はますます意味がわからなくなりそうです。

これを書いてる途中でTwitterでこんなのが流れてきました。

タイムリーな話題だったので私も引用リツイートしたんですが、根本的な要因はすでに書いた事だと思います。

あと、YouTubeを見る場合、基本的には自分から見に行ってると思いますが、これはまさに「自分事」になっているわけです。自分からヨビノリさんの動画を見に行ってるので学校の先生の授業よりも集中できるのは当たり前ですからね。

さらに、件のコメントを残した人はすでに高校を卒業した方だと思われますが、上述のように「理解は後からついてくる」んですね。これも1つの要因。

もちろん、解説がうまいと言うのが大前提だと思いますけどね。

 

このことから、生徒が勉強を「自分事」にできるようにするにはどうすれば良いかを日々考えています。その1つは次の項目で解説します。

 

「わからないところある?」は超NGワード

生徒に質問を促すときは「何かわからないところある?」ではなく「気になるところある?」と聞くようにしましょう。

生徒にとって「わからない」=「死」なので、「わからないところある?」と聞いてもなかなか質問を引き出せません。

ところが「気になるところ」なら不思議と質問してくれるようになります。

他にも「わからないところでも良いし、わかるんだけどちょっと引っかかるところとかあったら教えてくれると助かる。」みたいな聞き方も有効です。

「わかるんだけど」がポイントですね。生徒のプライドを傷つけずに質問を引き出すためのワードです。

あとは「教えてくれると助かる」もポイント。意味は違えど生徒が先生に教えるという状況を作り出します。そしてそれを教えることで助けになる、ということを生徒に伝えてあげます。

これらの聞き方をするだけで驚くほど生徒が質問してくれるようになるのでぜひ試してみてください。

 

質問しようとすると、人間は何を質問しようか考えはじめます。これが「自分事」にするための第一歩です。池で飼われているコイのように口を開けて餌をもらっていても、餌をとる方法は身につきませんからね。

 

脳トレ、IQクイズ的なのを出す

このブログでもいくつか紹介していますが、脳トレ、IQクイズ的なのを授業中に出すのも有効です。勉強が好きじゃない生徒でも、こういうのはだいたい食いつきます。食いついてからの「じゃあ数学やりま〜すw」です。

この辺はコミュ力重要なので、楽しい雰囲気でできる人にはオススメします。

ただし私の場合、自分で考えることが大事なので基本的に答えは教えません。ここ重要。教えるとしても1週間後とかです。こうすると不思議と生徒は授業に集中してくれるようになります。

このテクニック自体はずっと前から使ってたんですが、何年か前に読んだ本の中で「ツァイガルニク効果」と説明されていて「ふーん」と思いました。

その効果よりも単純に楽しい雰囲気を作ることの効果の方が圧倒的に重要ですけどね。

 

と言う事で、数学を教えるときのコツでした。「自分はこういうテクニック使ってます」的なのがあればコメント欄に書き込んでもらえると嬉しいです。

生徒募集!

2018年度の受験生の指導がだいたい終わったので新しく生徒を募集したいと思います。残り枠わずかなのでお早めに。

 

  • 募集人数:5名 残り1名
  • 対象学年:中学生、高校生
  • 指導科目:英語、数学、物理、化学
  • 指導形態:Skypeによるオンライン指導
  • 指導曜日・時間:要相談
  • 料金:1時間5,000円
  • 体験指導あり

 

まずは体験指導から。ご希望の方は以下のお問い合わせページからご連絡ください。

お問い合わせ

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