シリーズ第13回 プロ講師が実践する個別指導の指導方法 大学受験生編 「9章 モチベーション」

9章 モチベーション

メンタルとほぼ同義ですがモチベーションについても触れておきます。メンタル弱い人はモチベーションが上がりにくい傾向があります。これはやはり「行動」しにくい性質を持っているからだと思います。

人間は行動するとモチベーションが上がるようにできています。それはある意味、本能です。狩猟採集生活をしていたころは、食べものを得るためには行動するしかありませんでした。狩猟や採集をしているときは効率を上げるために脳内物質や神経伝達物質が活発に働きます。これがモチベーションの素になります。

生物化学的な話は省略しますが、基本的に人間は行動するとモチベーションが上がるようにできています。それを理解しておくといいでしょう。

9.1 モチベーションを上げるには行動しかない

すでに書きましたが、モチベーションを上げるには行動しかありません。

「部屋の掃除するのめんどくさいなあ」と思っていたけど、いざ掃除し始めたら意外と楽しかった、という経験はないでしょうか?

勉強も同じで「やり始めたら意外と集中できて気づいたら何時間もやってた」みたいなことはけっこうあると思います。

ほとんどのことは、めんどくさいのはやり始める前だけで、やりはじめたらけっこう楽しいもんなんです。

その経験値があればそのうち最初のめんどくさい部分でさえめんどくさいと思わないようになります。

「”大学に受かったらこんなことをしよう”とか”大学に受からなかったら最悪だよね”と考えてみよう!」みたいなアドバイスの効果は2の次、3の次です。

行動し続けてると不安に思うことすらめんどくさくなります。だって、不安に思ってても何も変わらないってことが経験としてわかってますからね。行動するようになると少しでも良い方向へいくには行動するしかないことがわかってきます。

9.2 運動しろ

メンタル強化やモチベUPには基本的に「行動しろ!」というアドバイスが最も有効で、それ以外は大して効果ないんですが、一応他のことも書いておきます。

以降で書くことは厳密には神経科学的な理解が必要ですがその部分はできるだけ省略して、こうすればこうなる、という部分だけ書きます。

まずは運動です。運動すると神経伝達物質やホルモンのバランスが整うのでメンタルが安定しモチベーションを維持しやすくなります。

週2〜3回、30分のジョギングをするといいですね。重要なのはちょっときついと思うくらいの有酸素運動をすることです。

9.3 ちゃんと食べろ

食事も神経伝達物質やホルモンのバランスを整えるためには重要です。また、勉強するときには脳を使います。脳は糖質をエネルギー源にしているので、適切な食事を摂ることで勉強効果に大きな差が出ます。

基本は「炭水化物」+「タンパク質」が良いです。まぁふつうの食事ですね。ご飯と肉みたいな感じです。タンパク質は納豆のような植物性でもOKです。プラスアルファでヨーグルトのような乳製品を食べるともっと良いです。

よく、勉強ちゅうはチョコを食べると良いみたいな話を聞きますが、これは実は逆効果です。チョコのような糖分を直接経口摂取すると、血糖値が急上昇します。そしてその後30分程度で急降下します。

血糖値が低下すると脳はエネルギー不足だと判断して機能を制限しようとします。そうなると集中力や理解力が低下します。

一方で炭水化物は徐々にエネルギーに変換されゆっくり使われるので、脳が疲労を感じにくくなります。

なので、朝と昼は「炭水化物」+「タンパク質」をしっかり食べることが重要です。

9.4 寝ろ

睡眠不足になると集中力や理解力が低下します。こんなことはいちいち説明しなくても、誰でも経験していることなのでわかると思います。

自分にとって適切な量の睡眠を摂るようにしましょう。

特に受験勉強は長期戦なので、徹夜するのは逆効果です。毎日コンスタントに安定した勉強ができた方が合格確率は高まります。

寝ようと思っても寝れないときもあると思います。そういうときは無理して寝ないで、勉強するなり本を読むなりして自然と眠くなるのを待ちましょう。無理に寝ようとするとかえってストレスになりますからね。

これもよく言われることですが、昼寝をするなら15分くらいが良いです。あまり寝すぎると昼寝から起きて勉強に集中し始めるまでに時間がかかってしまいます。また、夜ねれなくなります。

9.5 遊べ

人間は同じ作業をし続けている飽きます。飽きると学習効果は著しく低下します。学校の勉強がわからない、わからなくなる主な原因は授業がクソつまらないからです。脳はつまらないものをあえて覚えようとはしないですからね。

受験勉強の合間に思い切り遊ぶこともたまには必要です。

先にスケジュールに組んでおくと、それまでの間は「もう少し頑張ればディズニー!」とモチベーションの維持にも効果があります。

これはけっこう個人差があって、遊んでしまうと現実世界に戻ってこれない人もいます。自分の性格を考えて実行しましょう。