シリーズ第1回 プロ講師が実践する個別指導の指導方法 大学受験生編 「1章 学力は何で決まるか」

今回から、シリーズで個別指導の指導方法、大学受験生編について書いていきたいと思います。個人的に、これまでの指導経験をまとめておきたかったというのがこれを書いた最大の動機ですが、そもそもこういった知見をまとめたものがあまりない(と思うけど、書籍とかあったらぜひ教えてください。)というのも動機の1つです。

対象を明確にするために、個別指導、大学受験生編、としましたが、それ以外の層にも応用できる内容もたくさんあります。また、受験生にプラスになる内容もあるので、興味があればぜひ読んでください。

あと、コメントを残してくれてもいいですし、twitter(@hiro_studish)でもいいので、意見とか感想を聞かせてくれると嬉しいです。

1章 学力は何で決まるか

指導する上で最も重要かつ常に議論になることですが、私は以下の3点で決まると考えています。

①地頭の良さ
②性格
③勉強の仕方

それぞれは、さらにその良し悪しを決めるより根源的な複数の要因を持つと思います。例えば、「環境」はこの3つの全てに影響すると思います。幼少期にどういう環境で育ったかは学力にある程度影響するでしょう。

1.1 地頭の良さ

これについては賛否あると思います。地頭の良さなんて関係ないと言う人がいますが、それは実際に指導した経験がない人の意見です。

指導していればわかりますが、頭の良し悪しは小学生くらいのときにすでに表れます。通分でわからなくなる人もいれば、小学生で高校内容をスラスラできてしまう人がいます。それを見て地頭の良さなんて関係ないと言う人は、通分もろくにできない人に数列とかベクトルとか教えてみるといいですよ。

まずは地頭の良さは人によって違うという前提に立って指導しなければいけません。どこまでハードルを下げて教えるかを考えなければいけません。その生徒が理解しやすい説明をしなければいけません。

残念ながら地頭の良さはあまり変わらないんじゃないかと思います。特に、高校生くらいになるとほぼ変わらないでしょう。だからこそ、他の方法で学力を上げることを考えないといけません。

1.2 性格

「2.3 ポテンシャルをチェックする」のところで詳しく説明してありますが、学力を決める上で性格は大きく影響しています。

どういう性格が良いかというと、行動につながりやすい性格が良いです。

学力は経験値を貯めれば貯めるほど上がります。経験値を貯めるには行動するしかありません。そして、その一歩は手を動かすことです。そのあと改善することも重要です。

そのサイクルを早く回せる人は指数関数的に学力を上げることができます。

性格はある程度、行動によって変えることができます。ここが性格の変えにくい点でもあります。行動できない性格の人はその性格ゆえに性格を変えにくいんですね。

それでもより良い性格になるためには行動するしかありません。そして、多くの受験生は自分でその行動をとることができません。だからこそ一歩踏み出す勇気を与えることが重要です。

1.3 勉強の仕方

すでに書いたように性格と行動は表裏一体です。性格が悪い人は勉強の仕方も悪いです。勉強の仕方が悪いと頑張っても結果に結びつきにくいです。性格が悪い人は結果が悪かった時に、改善する行動をとらない傾向が強いです。

現実逃避、責任転嫁、言い訳、自己評価の高さ、などがその例ですが、それらがさらに学力を上げることを妨げます。

また、地頭の良し悪しも勉強の仕方に影響しています。地頭が悪い人は勉強の仕方も悪いです。それゆえに頑張っても結果に結びつきにくく、モチベーションを下げやすいです。

このように、地頭と性格が悪いと負のスパイラルに陥りやすいです。

これら3つは密接に結びついているので、どれか1つだけを改善しようとするのは難しいです。すでに書きましたが地頭の良さは基本的に変わらないと思って指導した方がいいでしょう。

この文書で伝えたいのは、「自学レベルを上げるにはどう指導したらいいか」ということと、それ以上に「人として成長してもらうにはどうしたらいいか」ということです。

前者は勉強の仕方に関係することで、後者は性格に関係することです。繰り返しになりますが、その2つは密接に関係しているので、どちらか一方だけを改善するのは難しいということは意識しておきましょう。