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ターゲット1900、シス単、DUO、速読英単語を徹底比較!

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大学受験生の悩みどころといえば英単語のテキストですよね。ターゲット1900、シス単、DUO、速読英単語(必修編)を比較して、それぞれどういう人向けの教材なのかを解説しました。

ほとんどの大学受験生はこの記事で紹介している単語帳でOKなので、これを読んで自分に合った単語帳を考えてみてください。

 

適正偏差値

各単語帳の大学受験での適正偏差値をまとめると以下のようになります。

  • ターゲット1900:50〜65
  • シス単:50〜65
  • 速単:55〜65
  • DUO:58〜

この数値はあくまでも参考程度に。文系理系でも多少違うと思いますし、大学によっても違うので。

今回解説するこの4つの単語帳はどれもセンター以上が使用目安で、「ターゲット1900」と「シス単」は初心者向け、速単とDUOは上級者向けだと考えてくれればOKです。

 

単語数

各教材の見出しに出ている単語数は以下の通りです。

  • ターゲット1900:1900語
  • シス単:約2000語(+多義語180語)
  • 速単(必修編):約1900語
  • DUO:約1600語+熟語・約1000語

 

どの単語帳も見出し以外にも派生語や類義語、対義語などもあるのでそれらをカウントすると語数はさらに増えます。例えば「DUO」は派生語などもカウントすると約7900語もあります。

「DUO」は派生語などが多く掲載されているのでそこまでの語数になりますが、「ターゲット1900」の場合は派生語などはかなり絞られているので派生語などをカウントしてもそこまでの語数にはなりません。

つまり「ターゲット1900」や「シス単」は初心者向けで「DUO」は上級者向けということです。

 

掲載されている単語の信頼度

単語数だけでは単語帳の良し悪しはわかりません。「掲載している単語をどうやって選んだのか」も重要です。

各教材の単語選定についてまとめると以下のようになります。

  • ターゲット1900:「全国大学入試問題正解」を分析
  • シス単:最新の入試問題8000回(30000題)分を分析
  • 速単(必修編):主要57大学+センター試験の問題を分析
  • DUO:英語圏のデータベース、英英辞典など

 

大学受験に関して言うと、DUO以外はほぼ同じくらいの信頼度と考えても良いと思います。表現は違えど、この3つはどれも大学入試の問題で出てきた単語をベースに掲載する英単語を選んでいて、分析範囲もおそらく同じくらいだと思われます。

DUOは大学入試ではなく「実際に英語圏で使われる単語」に焦点を当てているのが他の3つの教材との大きな違いです。DUOには「大学入試偏差値58〜65程度」と記載されているのでこれが一つの目安になります。

 

例文

単語帳を選ぶときには例文も重要です。

チェックすべきは例文のシンプルさです。単語帳はスピーディに何周もする方が効果的なので、基本的にはわかりやすい例文の方が良いです。

4つの教材を例文がわかりやすい順に並べると以下のようになります。

  1. シス単
  2. ターゲット1900
  3. DUO
  4. 速単

 

「シス単」は単語の意味がわかる最少の語数で例文(ミニマルフレーズ)が作られているのでめちゃくちゃわかりやすいです。現状、最もシンプルな例文の単語帳です(以下の画像を参照)。

システム英単語-例文

 

「ターゲット1900」も「シス単」ほどではないですがシンプルでわかりやすい例文です(以下の画像を参照)。

ターゲット1900-例文

 

「DUO」はやや難しい例文もあるので、ある程度の文法や読解のスキルがないと使いにくいです(以下の画像を参照)。

DUO3.0-例文

 

「速単」は以下のように長文の中に見出し語が含まれている構成なので、単語帳としては「扱う難易度」がこの4つの中では最も高いです。

速読英単語(必修編)-例文

これを扱うには文法が固まっていてさらに読解力も必要なので、扱う難易度は高いです。

「長文の練習にもなるし一石二鳥!」と思って手を出すと痛い目を見るのでやめましょう。最低限の文法を身につけてから使う教材です。

 

MARCHレベルだったら「シス単」がおすすめ

ここまで見てきた通り、シンプルさと語彙数・語彙レベルを考えるとMARCHレベルの大学入試でおすすめなのは「シス単」です。

「シス単」は最後の方に多義語がまとまっているのもメリットの一つです。多義語はそれだけで文法問題として出題されることもあるし、長文の中で狙われますからね。

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早慶以上(東大などの最難関を除く)の場合は以下の2通りあります。

  1. シス単+長文読解で補う
  2. DUOを使う

①は英語が得意ではない人向けです。シス単で最低限の単語力を身につけて、あとは長文読解を通して補う方法です。

②は英語が得意で得点源にしたい人向けです。「DUO」は熟語も混在してるので一冊あれば早慶レベルまで十分クリアできます。

 

シス単はCDや熟語もあるのでぜひ合わせて使いましょう。

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「ターゲット1900」は「シス単」の例文が合わない人向け

「シス単」と「ターゲット1900」の一番の違いは例文です。単語数や掲載されている単語の信頼度は同じくらいと考えて良いので、どちらを使うかは例文の読みやすさで選びましょう。

私が「シス単」の方をおすすめしている理由は例文のシンプルさですが、「シス単」の例文は不完全な文も多いのでそれが嫌な人は「ターゲット1900」が良いと思います。

 

「シス単」の例文に少し違和感がある程度なら「シス単」を使うことをおすすめします。多少の違和感はすぐになくなるし、「シス単」はホントにシンプルで高速周回しやすいので。

「ターゲット」もCD、熟語があるので余裕があれば購入しましょう。

 

センターレベルなら「シス語Basic」か「ターゲット1400」がおすすめ

MARCHレベル(偏差値55〜60くらい)よりも下の大学を受験する場合は、「シス単」と「ターゲット」の下位版を使いましょう。もちろんCDもあります。

どちらも「中学レベルの単語は身についている人」がセンターレベル程度までの単語を覚えるのに適しています。

 

ちなみにどちらの教材も中学レベルもあるので、中学生レベルからやった方が良いなという人はそちらからスタートしましょう。

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「速単(必修編)」は長文読める人向け

「速単」は例文が長文なので、長文読める人向けの単語帳です。

例えば、最初の1題を読んで意味を把握するのに5分以上かかるようであれば使うのはやめましょう。

他の指標で言うと、このレベルの長文をSVOCに分解してやっと意味がわかるレベルの場合は使わない方が良いです。そのレベルだと単語暗記と言うよりも長文読解の練習になってしまいますからね。それならばそれ用の教材を使った方がいいです。

 

「速単」の正しい使い方

「速単」の活用法を見ると「英文読む」→「単語を覚える」の順にやるように書いてありますが、より効果的な方法はその逆で「単語を覚える」→「英文読む」です。

単語の意味もわからずに英文を読んでも意味ないですからね。

構成も「英文+和訳」の後に単語一覧のページが来ていますが、まずは単語一覧で単語の意味を確認してから英文を読むほうが効果的です。

特に最初の1周目はこの方法でやることをおすすめします。

2周目以降はある程度覚えているはずなのでいきなり英文から読んでもOKです。速単に限らずですが、英文を読む際はできるだけ音読しましょう。

 

熟語も合わせて一冊でまとめるなら「DUO」

「ターゲット」「シス単」「速単」はそれぞれ熟語バージョンも存在します。熟語も重要なので覚えた方がいいですが、別冊で買うのは嫌だと言う場合は「DUO」にしましょう。

ただし、「DUO」は難易度が高めだし、使い方が少し難しいのでその点を理解して使うように。

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「DUO」のCDは「基礎用」と「復習用」の2種類あります。それぞれの違いは以下の通りです。

CD基礎用は以下の順番で音声が流れます。

  1. 見出し英文和訳
  2. 見出し英文(スロー)
  3. 各見出し語
  4. 見出し英文(ナチュラル)

一方で復習用は「見出し英文(ナチュラル)」だけになっています。ほとんどの人は復習用だけで十分なので基礎用は買わなくていいです。

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まとめ

最後にまとめておきます。

  • 「シス単」はシンプルで使いやすい
  • 「シス単」の例文が合わなければ「ターゲット」
  • MARCHレベルなら「シス単」
  • 早慶以上は「シス単+長文読解で補う」か「DUO」
  • 熟語も合わせて一冊でまとめるなら「DUO」
  • 「DUO」のCDは「復習用」だけでOK(基礎用はいらない)
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POSTED COMMENT

  1. mac より:

    10年くらい前のイメージだと、速単の必修編は「単語は」(1900、デュオ、シス単と比べて)ハイレベルなの載ってないイメージがあります

    数学系の参考書の記事の方が参考になりました。

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