雑記

近畿地方の公立高校入試制度まとめ

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近畿地方の公立高校入試における学力検査と評定の比率についてまとめました。今回でシリーズ5回目。38都道府県。大阪はチャレンジテストを選抜方法に組みこむなど独自色が強かったですが、日本全体の制度から大きくズレているところはありませんでした。

この記事では主に公立高校入試、全日制、一般選抜の学力検査と評定の比率および選抜方法についてまとめてあります。

 

前回は中国地方についてまとめたのでそちらも合わせてご覧ください。

中国地方の公立高校入試制度まとめ今回でシリーズ5回目です。今回は中国地方の5県です。前回までと同様に学力検査と評定の比率を中心に調べましたが、中国地方の全日制の一般選抜制度は大きな差はありませんでした。...

大阪府の公立高校入試制度

大阪の一般選抜は以下のようになっています。

大阪府公立高校入試制度1 大阪府公立高校入試制度2

まず学力検査は各教科90点満点、合計450点満点です。評定もそれに合わせて450点満点ですが、1年の評定は45×2=90点満点、2年の評定も同じく45×2=90点満点、3年の評定は45×6=270点満点で合計450点満点です。「サブ4教科を2倍」などはしないようです。

学力検査と評定の比率は府立は5タイプ、私立は9タイプの中から各校が選べます。上の表だとわかりにくいので整数比率に直すと以下のようになります。

学力検査 調査書の評定
7 3
6 4
5 5
4 6
3 7
9 1
8 2
2 8
1 9

 

例えば、学力検査:調査書の評定=7:3の場合、学力検査と評定の比率は以下のようになります。

学力検査:主要5教科の評定:サブ4教科の評定=630:150:120

教科だけに注目した比率は以下のようになります。

主要5教科:サブ4教科=780:120

 

ここまではよくある制度ですが大阪府は1つ特徴があります。それはチャレンジテストです。

大阪府公立高校入試制度3

これだけ読んでもよくわかりませんが、ざっくりいうと「府内の中学生が受けたチャレンジテスト全体の平均点よりも自校の平均点が高い場合、自校の生徒に対して高めに評定をつけられる」ってことみたいですね。

第3学年の場合、府全体の評定平均が3.40で+0.3まではOKと書いてあるので、校内の評定平均が最大で3.7になるように各生徒に評定をつけられるってことかな。

どこの都道府県も評定格差の問題はあるんですよね。一応、各中学で評定分布みたいなの作成して提出するようになってますが、どこまでそれを使ってるのかよくわかりません。

神奈川県ではおそらく使ってないです(学力検査、評定、面接でほぼ決まる)。これが何が問題かというと、例えば横浜地区と湘南地区を比べると、横浜地区の方が成績の付け方が甘かったり定期テストの問題が簡単(評定を取りやすい)なので、横浜地区の中学生の方が有利なのではないか、という意見もあります。

神奈川県の現行制度では学区がなくなったので、県内の学校なら自由に通うことができるようになりました。この場合は上記のような評定格差はフェアではないですよね。

 

話を戻します。大阪府では最終的な合否は以下のように決めます。

大阪府公立高校入試制度4

これもよくあるパターンですね。まず、学力検査と調査書の合計点(900点満点)の高い順に募集人員の90%が合格です。残りの10%は自己申告書や調査書の評定以外の部分を総合的に判断して決めます。

ちなみに面接はないっぽい。

参考:大阪府の高校入試情報

 

京都府の公立高校入試制度

京都の全日制の一般選抜は前期、中期、後期があるようです。普通科のメインは中期で、前期は推薦的な感じ。後期は定員割れ用。普通科の前期の枠は募集人員の30%というところが多いようです。

以下、中期の説明です。

京都府公立高校入試制度1 京都府公立高校入試制度2

学力検査は各教科40点満点、合計200点満点。評定は3学年分使うが、サブ4教科(音楽、美術、保健体育、技術家庭)は2倍するので、合計195点満点。

ここまでをまとめると学力検査と評定の比率は以下のようになります。

学力検査:主要5教科の評定:サブ4教科の評定=200:75:120

教科だけに注目すると以下の通り。

主要5教科:サブ4教科=275:120

 

最終的な選抜方法は、学力検査、評定の高い順から募集人員の90%or85%を合格とするとあります。90%か85%かは高校によって異なります。残りは第1志望第1順位、第1志望第2順位の希望者の中から合格者を決めるようです。

志望順位を除けばこれも一般的ですね。

あと、徳島と同じくwebサイトが外部サイトでしかもUI/UXがクソです。

参考:京都府の高校入試情報

 

兵庫県の公立高校入試制度

兵庫県は特色選抜、一般選抜、推薦選抜など考えうる選抜方法が全て網羅されてる感じです。しかも各選抜方法内でさらに細かく分かれているので、全容を把握するのが面倒。

一般選抜(単独選抜を行う高校)は以下のようになっています。単独選抜というのは、1校1学科だけ出願できるタイプの選抜で、兵庫県の中では最も一般的な選抜方法だと思われます。

兵庫県公立高校入試制度1 兵庫県公立高校入試制度2

学力検査は各教科100点満点、合計500点満点を0.5倍して250点満点に換算するようです。評定は第3学年のものだけを使い、主要5教科を4倍、サブ4教科を7.5倍して250点満点として計算するようです。

ここまでの内容から学力検査と評定の比率をまとめると以下のようになります。

学力検査:主要5教科の評定:サブ4教科の評定=250:100:150

教科だけに注目すると以下のようになります。

主要5教科:サブ4教科=350:150

学力検査と評定の比率を各高校で選択できる制度ではないようなので、これをそのまま合否判定に使うようですが、「第1段階では学力検査と評定の順位が高い順に募集人員の90%までを合格とする」などのような具体的な選抜方法は書かれていません。やや不明瞭ですね。

 

複数志願選抜の場合も上記内容は同じですが、志望順位によって加点が与えられるところが異なります。

兵庫県公立高校入試制度3

学区ごとに配点が異なるのが気になりますが、要するに受験者の中で第1志望の人を若干優遇するってことですね。(4)イのところに「得点の上位の者から順に合格者を決定することを基本とする」と書いてあるので、こちらはわかりやすいですね。もしかしたら単独選抜の方もそうなのかも。

兵庫も外部サイト&現代とは思えないUI/UXです。

参考:兵庫県の高校入試情報

 

奈良県の公立高校入試制度

奈良県は主に特色選抜と一般選抜の2つがあります。特色選抜の枠は他府県と同様で特筆すべきところはないので省略します。

一般選抜は以下のようになっています。

奈良県公立高校入試制度 奈良県公立高校入試制度1 奈良県公立高校入試制度2

学力検査は各教科50点満点、合計250点満点。評定は3学年の合計をそのまま用いて135点満点です(加重配点をする高校あり)。非常にシンプル。

学力検査と評定の比率をまとめると以下のようになります。

学力検査:主要5教科の評定:サブ4教科の評定=250:75:60

教科だけに注目すると以下のようになります。

主要5教科:サブ4教科=325:60

 

ちなみに面接はないようです。このくらいシンプルな方が良いですね。

参考:奈良県の高校入試情報

 

三重県の高校入試制度

三重県は群馬県と同じくらい複雑な制度ですね。高校の裁量権が大きいタイプの入試制度です。一般入試は主に前期選抜と後期選抜があります。ざっくり分けると、前期は調査書+面接、作文、小論文などを中心にした選抜方法で、後期は調査書+学力検査+面接による選抜ですね。

ここでは最も一般的な後期選抜について説明します。後期選抜は以下のようになっています。

三重県公立高校入試制度1 三重県公立高校入試制度2

まず、学力検査ですが基本は各教科50点満点、合計250点満点です。他府県と同様に傾斜配点がある高校もあります。

評定は第3学年の者だけを使用するようです。「サブ4教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭)を2倍する」などの記述はないので、そのまま45点満点ぽいですね。

ここまでの内容から学力検査と評定の比率をまとめると以下のようになります。

学力検査:主要5教科の評定:サブ4教科の評定=250:25:20

これを教科だけに注目してまとめると以下のようになります。

主要5教科:サブ4教科=275:20

 

具体的な選抜方法は、まず評定の高い順に募集人員の110%or120%までを選出し、その中で学力検査の順位が募集定員の80%までを合格。残りの中から学力検査の順位が高い人を10%、各校が定める「特に重視する選抜資料」を踏まえ合格者を決定。

少し複雑ですが、よく見るタイプの選抜方法ですね。

参考:三重県の高校入試情報

 

滋賀県の公立高校入試制度

滋賀県は主に特色、推薦、一般の3つあります。例によって、ここでは一般選抜だけ説明します。

一般選抜の具体的な方法については書かれていませんでしたが、各校で学力検査と調査書の比率を選べるタイプであることはわかりました。

滋賀県公立高校入試制度1

学力検査は各教科100点満点、合計500点満点。評定については何も書かれてないので、どうやって計算するのかよくわかりませんが、こういう場合はおそらく3学年分135点満点です。学力検査と調査書の比率は7:3などの中から各校が選べるタイプのようです。

評定は3学年分を135点満点、学力検査と評定を5:5として学力検査と評定の比率をまとめると以下のようになります。

学力検査:主要5教科の評定:サブ4教科の評定=500:278:222

教科だけに注目してまとめると以下のようになります。

主要5教科:サブ4教科=778:222

 

具体的な選抜方法も書かれてないので滋賀県の資料はダメですね。

参考:滋賀県の高校入試情報

 

和歌山県の公立高校入試制度

和歌山県は滋賀県と違って資料がちゃんとしてました。以下は一般選抜の内容です。

和歌山県公立高校入試制度1 和歌山県公立高校入試制度2

まず、学力検査は各教科100点満点、合計500点満点です。評定は第1学年と第2学年はそれぞれ45点満点、第3学年は2倍されて90点満点、合計180点満点です。面接は段階的に評価するとありますが、具体的にどうするのかは書かれていません。

 

学力検査と評定の比率をまとめると以下のようになります。

学力検査:主要5教科の評定:サブ4教科の評定=500:100:80

教科だけに注目してまとめると以下のようになります。

主要5教科:サブ4教科=600:80

 

ただし、和歌山県は学力検査と調査書の「総合点」で選抜するタイプではないようなので上記の比率はあくまでも参考。

 

次は具体的な選抜方法です。

和歌山県公立高校入試制度3 和歌山県公立高校入試制度4 和歌山県公立高校入試制度5

第1段階で以下の3つのどれかに当てはまれば合格です(募集人員の80%まで)。以下、橋本高校を例にします。

  1. 調査書の内容が優れたもので「学力検査」の結果が上位60%のもの
  2. 学力検査の成績が優れたもので「評定」が上位40%のもの

「優れたもの」という表現は曖昧なので具体的になにを指しているのかよくわかりませんが、まぁ学力検査or評定が上記の条件を満たしていればだいたい合格だと思います。

第2段階は要するに第1段階の延長です。第3段階で残りの20%を決めます。第4段階はよくわかりませんが補欠合格ですかね。

参考:和歌山県の高校入試情報

 

まとめ

近畿地方の公立高校入試の全日制一般選抜の学力検査と評定の比率をまとめておきます。

近畿地方の公立高校入試、学力検査と評定の比率

次回は最終章。中部地方です。

中部地方の公立高校入試制度まとめーアイキャッチ画像
中部地方の公立高校入試制度まとめ中部地方の公立高校入試における学力検査と評定の比率についてまとめました。今回がシリーズ最終章。中部地方は他の地域に比べて公式資料がクソっ...
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